絵描きの机周り

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カテゴリ: ClipStudioクリスタ

原稿の早い作家さんが「どうしてそんなに作業スピードが早いんですか?」とツィートなどで質問を受けて

「クリスタを見開きページで作業している」と答えていたりするのを見かけませんか。


クリスタの見開き機能を使用すると2ページを一度に作業できるため時短につながります。


また、本を開いたときのレイアウトの形でコマ割りができるため、視線誘導のテクニックを使用したり

読者にとって読みにくいコマ割りになってしまうことを回避することができます。


見開きで作業することのメリットはとても大きいので、

ぜひ使い方を習得してみてくださいね。

どういう人向けの記事か

こちらの記事はクリスタで漫画を描いている人向けに作業効率をアップするためのアイデアをお教えします。

初心者の方はぜひご紹介する方法を取り入れてクリスタを使い始めてください。

すでにクリスタはある程度使っているよという中級者以上の方にとっても有益な、まだ取り入れていないTipsかもしれません。

ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

記事を読んで得られること

手順自体はとても簡単なのでクリスタを持っている人ならば誰でも実行可能です。

クリスタでの原稿の仕方をちょっと普段のやり方から変えるだけで原稿を早く描けるようになる情報です。

早く描けるだけでなく原稿のクオリティをアップすることができます。

記事を読み終えるとどうなるのか

この記事を最後まで読むとちょっとした工夫で今までよりも速く・クオリティの高い原稿をクリスタで描けるようになりますよ。


クリスタの見開きに変更機能を使用すると①2ページを同時に作業でき時短になる②印刷時のレイアウトを考慮したコマ割りができるので見栄えUP

  • クリスタには見開きページを作成する機能があります。
  • 見開きで作業をすると2ページを同時に扱えるため強力な時短になります。
  • 見開きで作業をすると本として印刷されたときのイメージがつきやすいためコマ割りやレイアウトにかかる労力を削減できます。

見開きとは

通常、見開きは迫力をみせたいコマや強烈な印象を残したいページに使用します。

わたしたちは見開きを作成するためのクリスタの機能を作業効率UPのために使用するだけなので、既存の見開きの定義や使用用途に囚われる必要はありません。

見開きのメリット①2ページを同時に作業でき、時短になる

2ページ同時作業することがどうして時短になるの?と思われるかもしれません。

トーン貼りの場面を例に説明しますね。

例えば、肌色が60線10%のキャラが原稿内にいたとします。

1ページずつトーンを貼っていた場合は1ページごとに60線10%のトーンレイヤーを作成する必要がありますが、見開きで作業した場合2ページを1つの60線10%レイヤーで処理することができるようになります。

レイヤー作成以外にもツールを切り替える時間も削減できます。

小さな時短のように思われるかもしれませんが、その時短が×(かける)レイヤー数、×(かける)ページ数で積み上がるとトータルで大きな時短に繋がります

今回の見開きの内容とは別になりますが、レイヤーテンプレートであらかじめ60線10%のトーンレイヤーを作成しておけば更に時短になります。

60線10%とは

○線△%はトーンの線数と濃さを表しています。

60線10%はどういうことかというと、1インチ(2.54cm)の中に60本の線を等間隔で引いたとして、その線の上に黒い点が配置されていて、点の大きさは全体の10%だと言う意味です。

線数が多いほどきめ細やかに、%が多いほど黒くなっていきます。

ただし線数が多い、%が多いほど印刷時にきれいに出力されず真っ黒で印刷される可能性が高くなります。

余談ですが、デジタルで漫画を描くことが普及する前の紙原稿で漫画を描くのが普通だった時代、60線10%のトーンを61番と読んでいました。60線20%は62番です。

これは有名なトーンメーカーの品番がそのような名称だったからです。

61番が肌の影を付けるときの定番だという情報がネットにはありますが、決めつけにとらわれずに自分の絵柄や表現方法にあったトーンを選んでくださいね。

見開きのメリット②印刷時のレイアウトを考慮したコマ割りができるので見栄えUP

出来上がった漫画原稿で印刷物を作るときは刷り上がりをイメージしてコマ割りをした方が効果的です。

ページの左右やコマの配置場所によって読者に印象を強く与えられるコマや逆に読み飛ばされやすいコマがあります。

そのような視線誘導のテクニックを使用するときは見開きで作業をした方がやりやすいです。

見開きで作業すると見開きページ全体を俯瞰できるため印刷時の全体感を把握しやすくなります。

1ページずつ作業をして原稿が完成し刷り上がりの本を確認したら、一方のページはコマの密度も描き込みもすごいのにもう一方のページは時間がなくてスカスカだった・・という事態を回避できます。

見開きのデメリット 特になし

デメリットは特にないです。

ただ、見開き設定を間違えて原稿を完成させてしまうと塗りたしが足りなくなってしまったということは起こります。

不安な場合は見開き設定を行った後に簡単に絵を描いてみてページごとに出力し、塗り足しまでキチンと出力されているかを確認すると良いでしょう。

見開きの設定の仕方

クリスタで見開きを設定する手順を実際のクリスタの画面を使用して説明したいと思います。

  • 原稿ファイル作成時にレイヤーテンプレートを設定して作成した場合の設定方法を記載します。
  • レイヤーテンプレートを設定していない場合は1〜3の手順で終了です。
  1. 見開きにしたいページを開きます。

2. ページ管理>見開きに変更をクリックします。

3. 「トンボを合わせる」にチェックを入れ、間隔は「 0.00mm」を入力し、決定をクリックします。

注意点

「トンボを合わせる」設定後は塗りたし部分(トンボの外側の部分)があることを確認してください。

塗りたし部分は印刷して裁断する際に切り落とされてしまう部分ですが、裁断ズレが発生した場合にここに何も描かれていないと見た目が悪くなってしまいます。

4. 見開きにするとレイヤーテンプレートで設定したレイヤーが2ページ分まとまってしまいます。1ページ分のレイヤーを削除します。

5. 残ったレイヤーの一番上にレイヤーマスクがあるので削除します。

レイヤー>レイヤーマスク>マスクを削除

6. ファイル>保存で保存します。

7. 1〜6を見開きページ分繰り返します。

表紙(裏)と裏表紙(裏)は見開きにしなくてOKです。理由は表紙2、3印刷オプションを印刷所にお願いしている場合は除いて普通は印刷しないところだからです。

8. 全ページの原稿作成完了後、ファイル>複数ページ書き出し>一括書き出しの「見開きページを分けて書き出す」にチェックを入れて出力してください。

まとめ

見開きでの作業はすぐに実践できるアイデアだから実際に使ってみてくださいね。


憧れの絵師さんが左手デバイスを使っていると聞いて


わたしも左手デバイスを使ってバリバリ絵を描きたい!

でも何を使ったらいいの〜!?


と悩んでいるあなたにこの記事はピッタリです。


本記事ではiPad版クリスタで使用できる代表的な左手デバイスを紹介しています。

また、左手デバイスには人によって合う・合わないがありますので

自分には左手デバイスが必要かどうかをどのように判断すれば良いかを記載しています。


この記事を読んで左手デバイスを使って絵をバリバリ描き憧れの絵師さんのクオリティに一歩近づいてください!



iPadの左手デバイスで有名なのはTabmate2と8bitdo、iClever テンキー。ツールの切り替えを頻繁にする人は左手デバイスを導入すると時短できる。

左手デバイスとは

お絵描きソフトを使用しているときにApplePencilを握っている方ではない手で使用するショートカット入力用の機械のことです。

パソコンを使用している場合はキーボードをショートカットを入力用として使用できるため、ショートカット入力用専用の機器を導入しなくてもショートカットを利用できます。

パソコンを使用している人でも作業効率をあげるためにキーボード以外の左手デバイスを使用する人もいます。

iPadユーザーの多くは画面上に表示されるソフトウェアキーボードを使用するため、外付けのキーボードを持っていない場合もあります。

キーボード以外でもショートカット入力に使用することが可能なため、ゲームコントローラーやテンキーをiPadの左手デバイスとして使用する人が多いです。

ショートカットとは

通常は画面上のメニューから選んで行う操作の代わりに、キーボードから特定のコマンド(取り消しなら「Ctrl + Z」、やり直しなら「Ctrl + Y」など)を入力することで素早く操作を行うことです。

有名なiPad用左手デバイス

ClipStudio Tabmate2


8bitdo Zero2



iCleverテンキー


ClipStudio Tabmate2のメリット・デメリット、向いている人
メリットはなんといってもClipStudioの公式が作っているものなので、
ClipStudio上で設定が完結できること
メニューにClipStudio Tabmateという設定項目があり、そこからさまざまな内容が設定ができます。

また、手に持って操作するため左手の位置が自由なことです。

デメリットは価格が高い割には壊れやすいこと、左手で持ち続けるため握力が弱い人には辛いこと

前Ver.のTabmate(Tabmate2ではなくTabmate)はiPadは非対応ですので
価格が安いからと言って間違って購入しないようにご注意ください。

8bitdoのメリット・デメリット、向いている人

8bitdoは左手デバイスを手に持って操作したい人に向いています。

左手をどこに置いても使用できるため、肩こりや首こりしにくいというメリットがあります。

手元を見ずに操作した方が時短につながるため、どのキーにどのショートカットを割り当てているかは記憶しておく必要があります。

デメリットとして、15分操作しないとスリープに入ってしまうためスリープ復帰の手間がかかる、スリープ復帰に失敗しがち、iPadとのペアリングが不安定などの問題があります。

ペアリングとは

Bluetoothを使用して機器同士を接続することをペアリングといいます。

iPadでのBluetoothペアリングのやり方は、ホーム画面から「設定」をタップ →「Bluetooth」をオンに変更後、接続したいBluetooth機器名を選択すると接続できます。

iCleverテンキーのメリット・デメリット、向いている人

iCleverテンキーは左手デバイスを机の上に置いて操作したい人に向いています。

キーにシールなどを貼り付けてどのショートカットを割り当てたかをわかりやすくすることもできます。

デメリットとして机上に置いて使うため、左手の位置が固定されて肩こりなどの原因になる可能性があること、ソファーの上などで描くときに置き場所に困ることがあげられます。

クリスタ以外のお絵描きツールでは左手デバイスが使用できない場合があるので注意

このように便利な左手デバイスですが、クリスタ以外のお絵描きソフトでは使用することはできるが自分が使いやすいようにショートカットを設定することはできません

これはソフト側でショートカットに割り当てるキーを変更する機能を持っていないからです。クリスタにはこの機能があるため、左手デバイスが使用できます。

ショートカットのキー割り当てを変更できない、つまり左手デバイスを使用できないソフトはProcreate、メディバンペイント、アイビスペイントがあげられます。

なぜProcreateで左手デバイスが使用できないのか

まずは左手デバイスがどういう仕組みになっているのかを説明しますね。

左手デバイスのボタンにはキーボードの特定のキーが割当たった状態になっています。

たとえば8bitdoだと十字キーの上右下左それぞれにCFDEのキーが割当たっています。

クリスタはユーザーがショートカットを自由に変更できる機能があるため、左手デバイスのボタンに対応するキーを使用したいショートカットに割り当てることできます

そのため左手デバイスで使用できるショートカットを自分の好きなように変更することが可能です。

対してProcreateはショートカットをユーザーが変更する機能がありません

ProcreateのショートカットはEキーが押されたときは消しゴムなどと決まっています。

左手デバイスのボタンにそのキーが割当たっていればショートカットを使用できますが、使用したいショートカットが左手デバイスに割当たっていない場合がほとんどです。

そのためProceateでは左手デバイスは使用できないという言い方をされる場合が多いです。

なお、ボタンにどのキーが割当たっているかは左手デバイスにより異なります。

ボタンにどのキーが割当たっているかを調べるには左手デバイスがペアリングされている状態でメモアプリを立ち上げ、左手デバイスのボタンを押して何が入力されるかを確認することで調べることができます。

現在わたしが左手デバイス使っていない理由

わたしは以前8bitdoを使用していましたが、現在は左手デバイスは使用していません

使用しなくなった理由は

  • iPadクリスタのタッチジェスチャーに左手を使うため左手デバイスを持てない。
  • ツールをあまり切り替えないため、左手デバイスを使用した時短の恩恵があまりない。
  • 左手デバイスを使用しているとソフトウェアキーボードが使用できなくなり、セリフの修正をするためにいちいちペアリングを切る必要があったため煩わしかった。

iPadのクリスタは2本指・3本指タッチで取り消し・やり直し、2本指ピンチで拡大縮小、2本指ローテートでキャンバス回転ができるので、左手デバイスの必要性をほぼ感じません。

わたしは時短のためツールをできるだけシンプルにしておりツールの切り替えがあまり発生しないのも理由の1つです。

3つ目のソフトウェアキーボードが使用できない問題はこちらのツィッターで解決方法が示されています。

左手デバイスが合う人、合わない人

左手デバイスが合う人

  • 自由な姿勢でお絵描きをしたい人
  • 液タブ・板タブを普段使っている、もしくは液タブ・板タブからiPadに移行してきた人で左手デバイスの使用に慣れている人
  • ツールの切り替えを頻繁に行って絵を描く人

左手デバイスが合わない人

  • 左手をジェスチャに使用している人
  • ツールの切り替えをあまり行わずに絵を描く人

この記事を読んでいる初心者の方へ

もしあなたがこれからiPadでお絵描きを始めようと思っている人ならば、左手デバイスは現段階では買う必要はありません

左手デバイスは速く描くためのツールです。

プロの漫画家やイラストレーター、同人誌の原稿をバリバリやっているような常に締切と時間に追われて絵を描いている人でないと使用する恩恵はありません。

クリスタはツールに慣れるまでのハードルが非常に高いため、そこに左手デバイスという新しい要素を加えると物事が複雑になり挫折する可能性が高まります。

まずはクリスタを使用して絵を描くことに慣れましょう。

左手デバイスは必要になったタイミングで購入すれば大丈夫です。

まとめ

左手デバイスは合う・合わないがあります。

まずはクリスタのタッチジェスチャーを使用してみて、それで物足らない人は導入を検討しましょう。

みなさんはクリスタで新しくマンガを描くとき、

レイヤーが大量になってしまってどのレイヤーに何を描いたのかわからなくなっていませんか。

もしくはキャンパス作成都度、主線レイヤーやトーンレイヤーを都度作成していませんか。


それ、だいぶ時間を無駄にしているかもしれませんよ?


本記事ではレイヤーをできるだけシンプルにするメリットと、

よく使うレイヤー構造をテンプレート化することで時短になるアイデアを紹介しています。


どういう人向けの記事か

こちらの記事はクリスタで漫画を描いている人向けに作業効率をアップするためのアイデアをお教えします。

初心者の方はぜひご紹介する方法を取り入れてクリスタを使い始めてください。

すでにクリスタはある程度使っているよという中級者以上の方にとっても有益な、まだ取り入れていないTipsかもしれません。

ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

記事を読んで得られること

手順自体はとても簡単なのでクリスタを持っている人ならば誰でも実行可能です。

クリスタでの原稿の仕方をちょっと普段のやり方から変えるだけで原稿を早く描けるようになる情報です。

早く描けるだけでなく原稿のクオリティをアップすることができます。

記事を読み終えるとどうなるのか

この記事を最後まで読むとちょっとした工夫で今までよりも速く・クオリティの高い原稿をクリスタで描けるようになりますよ。


レイヤー構造はできるだけ単純にすると迷いが減って時短になる。さらにテンプレート化すると使い回せてgood。

iPadはパソコンの画面と比べると小さい場合が多いです。

画面の大きさ最大のiPad Proでも12.9インチですから一部のノートパソコンの画面よりは大きい場合もあるかもしれませんが、小さめの画面の部類に入ると思います。

その小さい画面の中で大量のレイヤーを管理するのはとても大変です。

レイヤーが大量にあるとレイヤーの管理に気力を持っていかれてしまうので、できるだけ少なく・シンプルなレイヤー構造にする方がiPad版クリスタでは時短に繋がります。

また、普段よく使用するレイヤー構造をテンプレートとして登録しておき、キャンパス作成時にそのテンプレートを選択すればさらに時短になります。

わたしのレイヤーテンプレート

参考としてわたしが普段使用しているレイヤーテンプレートをお見せします。

レイヤーの構造は上から以下のようになっています。

  • セリフ用レイヤー
  • ペン入れ用レイヤー(ベタもこのレイヤーで行う)
  • トーンフォルダとトーンレイヤー
  • 下描きフォルダと下描きレイヤー

レイヤーテンプレートの作成の仕方

まずはレイヤーテンプレートの作成の仕方です。

  1. 登録したいレイヤー構造を設定したキャンバスを作成します。
  2. 編集>素材登録>テンプレート で登録できます。
  3. テンプレートを使用するときはキャンバスの新規作成時に「テンプレート」にチェックを入れます。
  4. 作成したレイヤーテンプレートを選択します。
  5. キャンパスを作成します。

わたしがレイヤーテンプレートで工夫しているポイント

レイヤーテンプレート内のレイヤー構造はあなたの使いやすいように設定していただいて大丈夫です。

あなたがレイヤーテンプレートを作成するときの参考になるように、わたしのレイヤーテンプレートでどのような点を工夫しているのかをお教えしたいと思います。

自分にも使えそうなポイントがあったらぜひ使ってみてくださいね。

工夫しているポイント①コマ枠フォルダは使わない

レイヤーテンプレートの中には入っていないのですが、コマ枠レイヤーについてコマ枠フォルダではなく枠線分割でコマ割しています

コマ枠フォルダというのはコマごとにフォルダが作成し、その中にそのコマ内のレイヤーを作成する機能です。

コマ枠フォルダについてイメージが湧かない場合はこちらのクリスタ公式ページをみていただくとわかりやすいと思います。

ClipStudio公式Tips 基本的なコマ枠の作り方2

コマ枠フォルダのメリットはこのフォルダ内のレイヤーはコマ枠外がマスクされた(表示されない)状態になるためコマ枠からはみ出して絵を描いても大丈夫な点です。

あらかじめコマよりも大きめに絵を描いておけばページ内のレイアウト見直しなどで絵を縮小する場合にも描き足しが不要で便利です。

このように便利なコマ枠フォルダですが、私がこの機能を使わないのは以下の理由です。

  • ページ内レイアウトはラフや下描き段階で確定しておけば絵を縮小するような事態にはならないため。
  • コマ枠外まで絵を仕上げる時間が無駄だと思うため。
  • コマごとにフォルダとレイヤーが作成されるのでレイヤー管理の手間が増えるため。

時短を目指しているならばコマ枠フォルダは使用しないほうがいいかなと個人的に思います。

コマ枠フォルダから枠線分割の切り替えは図形>[コマ枠カット]サブツールグループ>[枠線分割]サブツールで行うことができます。

工夫しているポイント②フキダシをひとつのレイヤーにまとめる

クリスタのフキダシ作成機能はフキダシごとにレイヤーを新規作成するか、もしくは現在選択しているテキストレイヤーに追加するかを選ぶことができます。

レイヤー構造をとにかくシンプルにしたいので、わたしは現在選択しているテキストレイヤーに追加を使用しています。

フキダシごとに別レイヤーにするメリットをわたしは感じないのでひとつのレイヤーにまとめています。

ただし、コマ枠フォルダを使用している場合はフキダシをひとつのレイヤーで管理することができないようです。

フキダシを1つのレイヤーで管理するには[フキダシペン]ツールの[追加方法]の[レイヤーを新規作成][選択中のレイヤーに追加]で行うことが可能です。

工夫しているポイント③トーンレイヤーにパレットカラーを設定してどの色用のトーンなのかをわかりやすくする

わたしが使用しているテンプレートではあらかじめ人物に使用するトーンを作成してあります。

どのトーンレイヤーがどの線数・%なのかわかりやすくするためにパレットカラーをそれぞれ設定してあります。

パレットカラーの設定色はわたしがよく描く人物の髪や肌、服の色と同じ色に設定してあるため、パレットカラーを見ればどこに貼る用のトーンなのかが一目でわかるようにしています。

パレットカラーはレイヤーウィンドウから設定が可能です。

工夫しているポイント④下描きレイヤーはあらかじめ設定しておく、複数用意する場合は色を変える

下描きレイヤーはレイヤーテンプレート作成時点であらかじめ設定してあります。

複数下描きレイヤーを使用するのでレイヤーカラーの色を分けてあります。

青色の下描きレイヤーがメインの下描きレイヤーで、補助線などが必要な場合は黄緑色の下描きレイヤーをサブとして使用するという感じで使い分けています。

オススメ書籍

わたしのレイヤーテンプレート設定にはこちらの書籍で紹介されているテクニックが多く使われています。

クリスタは便利な機能・素材の存在を知っているか・知らないかだけで見栄えや作業効率に差がつく場合が多いです。

中級者以上の方はまずは本全体をざっと読んで自分に合いそうなものを少しずつ取り入れていくといいと思います。

初心者の方はPart1の「おさえておきたい基本事項」を参考にしながらクリスタの初期設定を行うと良いと思います。

Part2以降は何か新しいことをクリスタでやろうとしたときやクリスタの使い方に迷った時の辞書として使うのが良いと思います。

まとめ

クリスタは多機能ゆえすごく便利な機能があるのにそれを知らないということが結構あります。

お勧めした書籍やクリスタ公式の使い方講座で機能をざっと見て使えそうなものを導入するだけでも時短に繋がりますよ。

この記事ではClipStudio(以下クリスタ)の設定をすこし変えるだけで見栄えをよくするアイデアを紹介しています。

クリスタのふきだしって初期のまま使用するとかっちりしすぎて絵から浮くなぁと思いませんか。

本記事を読むとふきだしの線種を変更して絵となじませることができ、見栄えが良くなる方法を知ることができますよ。


【結論】主線に使用しているブラシをプリセット登録し、ふきだしペンのブラシ形状に指定することで絵になじむふきだしを作成できるようになる

初期設定のふきだし
初期設定のふきだし
主線と同じペンに変更したふきだし
主線と同じペンに変更したふきだし
  • 左の絵がクリスタの初期設定のふきだし、右の絵が主線と同じペンにペン形状を変更したふきだしです。
  • 好みはあると思いますが、主線と同じペンにペン形状を変更したふきだしの方が原稿の中でふきだしが浮きにくくなります。

設定方法

1. 主線に使用しているペンツールのツールプロパティを開き、右下のスパナアイコンをクリックします。

ツールプロパティを開き、右下のスパナアイコンをクリック
ツールプロパティを開き、右下のスパナアイコンをクリック

わたしが主線に使用しているデGペンはCLIP STUDIO ASSETSでの配布終了しています。

すごく使いやすいペンなのでご紹介したかったのですが残念です。

2. サブツール詳細のブラシ形状>プリセットに登録をクリックします。

サブツール詳細のブラシ形状>プリセットに登録をクリック
サブツール詳細のブラシ形状>プリセットに登録をクリック

3. ブラシ形状に登録されたことを確認します。

ブラシ形状に登録されたことを確認
ブラシ形状に登録されたことを確認

4. フキダシペンを選択します。

フキダシペンを選択
フキダシペンを選択

5. ブラシ形状の下向きのカッコをクリックします。

ブラシ形状の下向きのカッコをクリック
ブラシ形状の下向きのカッコをクリック

6. さきほど登録した主線のブラシ形状のプリセットを選択します。

主線のブラシ形状のプリセットを選択
主線のブラシ形状のプリセットを選択

7. 実際にふきだしを描いてみながら絵になじむブラシサイズに変更します。

絵になじむブラシサイズに変更
絵になじむブラシサイズに変更

これで完了です。簡単ですね!

まとめ

今回のアイデアもちょっとしたことですがやってみると原稿の見栄えがすごく変わります。

わたしの場合は初期設定のふきだしだと絵からふきだしが完全に浮いてしまい、ソフトを使いこなしていない感がひしひしと伝わってくる原稿になってしまいます。

かっちりした絵を描く方は初期設定のふきだしでもいいと思うのですが、アナログっぽい雰囲気の絵を描く方は今回のアイデアを採用してみると原稿の見栄えがグッとよくなりますよ。

本記事ではiPadに追加したカスタムフォントをClipStudio(クリップスタジオ、以下クリスタ)で使用する方法を解説します。

クリスタの本文用のフォントはクリスタの購入特典であるイワタアンチック体B(I-OTFアンチックStd B)でなんとかなるのですが、表紙などに使用する日本語フォントはiPadの組み込みフォントでは物足りない印象です。

そういうときはフリーフォントなどをカスタムフォントとしてインストールするのがオススメです。

iPadはカスタムフォントを追加する方法が2種類あります。

  • App Storeから配布されているフォントインストールアプリ(Fontinstall.appなど)からインストールする方法
  • フォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールする方法

2種類それぞれについて説明します。

本記事を読むとカスタムフォントのクリスタでの使用手順を知り、追加したフォントが表示されないという悩みが解消できますよ。


カスタムフォントのインストール方法によってクリスタに追加するときの方法が異なります。

  • App Storeから配布されているフォントインストールアプリ(Fontinstall.appなど)からインストールする方法の場合、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加 から追加する必要があります。
  • フォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールする方法の場合、追加の操作は必要ありません。

カスタムフォントをフォントインストールアプリから追加した場合

フォントインストールアプリでインストールしたフォントはクリスタで使うために追加で手順が必要です。

対象アプリ

フォントインストールアプリに分類されるのは以下のアプリです。

()内は提供元です。

1. クリスタのテキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加 をタップします。

テキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加をタップ
テキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加をタップ

2. 「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップします。

「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップ
「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップ

3. フォントの追加は完了です。

フォントの追加が完了
フォントの追加が完了

インストールしたフォントを実際に使ってみた画面です。

インストールしたフォントを実際に使ってみた画面
インストールしたフォントを実際に使ってみた画面

カスタムフォントをAnyFontなどのアプリを使用してインストールした場合

フォントプロファイルインストールアプリからインストールしたフォントはクリスタで使うために追加手順は必要ありません。

クリスタのテキストツールのフォント一覧に自動的に表示・追加されます。

対象アプリ

フォントプロファイルインストールアプリに分類されるのは以下のアプリです。

1. クリスタのテキストツールを開き、ツールプロパティ>フォントを開くと自動的に追加されています。

追加されていない場合はフォントインストール後にクリスタを再起動していないことが原因だと思いますので、必要なファイルを保存後クリスタを落とし再度クリスタを起動してください。

テキストツールを開くとすでにフォントが追加されています
テキストツールを開くとすでにフォントが追加されています

まとめ

カスタムフォントを使用すると表紙のロゴ作成や原稿本文のセリフに変化をつけることができます。

ぜひ活用してみてください。

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