絵描きの机周り

お絵描き機材やソフト、その他のお絵描き時に欠かせないものを紹介しています。本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

カテゴリ: iPadでマンガを描く

今回は画面の視差について説明します。

iPadと液タブを比較したときにiPadの優位点として上がることが多い視差について、

  • 「そもそも視差って何?」
  • 「iPadでも視差を感じやすいモデルがあるって聞いたんだけど・・。」
  • 「なら結局、どのiPadのモデルならいいの〜!?」

この記事を読み終わるころには上記のような疑問はスッキリ解消できちゃっています。


結論:視差とはペン先と画面に描かれる線のギャップのこと。iPadはフルラミネーション加工により視差を感じない。

  • 視差とは液晶のカバーガラスの厚みが原因により発生するペンタブのペン先と画面に描かれる線のギャップのことです。視差があると自分の頭の中で思い描いた場所とは異なる場所に線がひかれてしまうため、使いにくさの原因になる場合があります。
  • iPadは液晶ディスプレイを構成する部品をギュッと圧着して一体化させるフルラミネーション加工によって視差をほとんど感じさせない工夫がされています。
  • フルラミネーション加工がほどこされた液晶ディスプレイのことをフルラミネーションディスプレイといいます。
  • フルラミネーションディスプレイはiPadの全てのモデルに採用されているわけではなく、価格が安い無印iPadシリーズや他のシリーズでも古いモデルには採用されていません。

視差とは、視差の原因

紙にペンで線を描くとき、描かれる線はペン先にぴったりくっついていますよね。

一方iPadや液タブで線を描くときは、厚みのあるガラス板がペン先と線が描かれる液晶パネルの間に挟まっています。

このガラス板が原因で自分が思っているところとは違うところに線が描かれてしまうことを視差といいます。

iPadの視差が少ないのはフルラミネーション ディスプレイのおかげ

液晶ディスプレイを構成する部品(液晶パネルから液晶カバーガラスまで)を圧着して一体化させるフルラミネーション加工によって、使い手に視差を感じさせないような工夫がiPadには施されています。

iPadの方が紙に線を描いたときに近い感覚で使うことができる

一方フルラミネーション加工が施されていない液タブの場合、ペン先と画面上のポインタ(画面上のどこの位置にカーソルがあるかを示す印)の間にズレが生じるため、紙にペンで描くのに慣れている人には使いにくさを感じさせてしまいます。

液タブを使い慣れている人はペン先とポインタのズレを自分の頭で計算した上で線を描いたり、視差が少なくなるようにソフトウェアの設定を変更して自分の思い通りの線が描けるようにしています。

iPadはフルラミネーション ディスプレイのおかげでそのような工夫をしなくても紙に線を描くのと近い感覚で線が描くことが可能です。

iPadと液タブの視差の違いは実機を触って試してみた方がよい

家電量販店に行くとiPadと液タブの両方を展示している場合があるので、視差にどれくらい差があるか自分で試してみた方が良いと思います。

私自身も家電量販店で液タブを実際に触ってみて、視差とポインタの追従速度の遅さ、液タブのデカさ・重さ(スタンドも含めるとものすごい存在感)に「う〜ん・・」となり、iPadを選択しました。

フルラミネーション ディスプレイではないiPadもあるので注意

中古でiPadを購入する場合、フルラミネーション ディスプレイではない場合がありますので購入時は注意が必要です。中古でiPadを購入することを検討している人はモデルをしっかり確認してくださいね。


液タブの中にもフルラミネーション加工が採用されている製品がある

この記事では液タブとひとくくりにしてしまいましたが、液タブの中でもフルラミネーション加工が使用されている視差が少ない機種もあります。

まとめ

  • iPadはフルラミネーション ディスプレイにより、多くの液タブより視差を感じられないような工夫がされています。ただし、液タブにもフルラミネーション加工が採用された視差が少ない機種があります。
  • フルラミネーションディスプレイ中古のiPadモデルには採用されていないので、購入するときにはフルラミネーションディスプレイなのかどうかをキチンと確認しましょう。

これからデジタルでお絵かきを始めようとしている人にとっては重要な問題。

iPad、液タブ、板タブ、いったいどれがいいの問題。

 

いろんな人がいろんな意見を述べているけれども自分ではどれが合ってるのかなあ

 

そんな悩めるあなたに向けて

現役同人作家ーの私が書いたこの記事を読めばお悩みをスッキリ解消できますよ!


iPad・液タブ・板タブ タイプ別診断表

iPadがオススメな人

  • 絵を描いたことがない、もしくは絵を描こうとして挫折したことがある
  • 家にいる時間が少ない
  • パソコンやITに詳しくない

iPadはお絵描き以外の用途にも使用できるので、万が一絵を描くのをやめてしまったときにもムダになりません。

また、持ち運びが用意なので出先でも絵が描きたい人にもオススメです。

3つの中で唯一パソコンが必要ないため、パソコンを持っていない人やパソコンを買い足すことが難しい人にも合っています。

わたし自身は初心者の方にはiPadをオススメします。理由は絵を描くことを習慣化しやすいからです。


液タブがオススメな人

  • プロっぽい環境を作ることが自分のモチベーションに繋がる

プロが使っているイメージが強い液タブ。何か新しいことを始めるときには道具を揃えることから始める人は液タブがいいでしょう。

液タブとパソコンを選ぶ際にある程度のIT知識と製品の下調べが必要なため、ITガジェット好きな人に向いています。

板タブがオススメな人

  • 肩こりや首こり、偏頭痛などに慢性的に悩まされている

3つの中で一番使いこなすのが難しいですが身体への負担がとても少ないため、体調に不安を抱えている人や長時間作業をする人に向いています。

将来的にプロを目指している、同人誌を出したい人

  • iPadか液タブのどちらか、加えて板タブを使えるようになった方がよい(身体が不調になったときにも原稿作業を継続するため)

iPadと液タブは使用時の姿勢が身体に負担がかかるため、長時間作業をしていると肩や首に傷みが出たり、肩こりや首こりが原因の頭痛、眼精疲労、腕が痺れてあがらなくなるなどの症状が出る場合があります。

不調の予防が大事ですが、もしそのような症状が出てしまった時にも原稿を続けなければいけない場合、板タブが使用できるとだいぶ楽になります。


iPad・液タブ・板タブ 特徴比較

使えるソフト:現状は液タブ・板タブの方が多いが、iPadアプリ化は急速に進んでいる

iPadがお絵描きデバイスとして使用されるようになったのは2015年のApplePencil発売以降なので、パソコンと繋いで使用する液タブや板タブよりもだいぶ後発になります。

そのためiPadで使用できるお絵描きソフトは以前は少なかったです。

ただ、最近はパソコンよりもスマホやタブレットを持つ人が増えたため、ソフトのスマートフォン・タブレットアプリ化が急速に進んでおり、現在はiPadで使用できないソフトも今後はiPad対応していく可能性があります。

視差:iPadの方が液タブよりも視差が少ない。

視差とはペン先とiPadや液タブの画面に描かれる線のギャップのこと。iPadと液タブの視差についてはこちらの記事で記載しています。板タブには視差はありません。

初期設定の難易度:iPad、板タブ、液タブの順に難しくなる。

iPadはどんな人でも手に取ったその日から自在に使えるように、わかりやすく誰でも使えるように設計されています。iPadをお絵描きデバイスとして使用する場合の初期設定も特に難しくありません。

パソコンを使用する板タブと液タブは、パソコン自体の使用に慣れていない人は最初は覚えることや準備が多く戸惑うかもしません。

液タブはディスプレイ設定が必要なため、板タブよりも初期設定が難しくなります。

操作性:板タブは慣れるまでに時間がかかる。

iPadと液タブは液晶画面に直接絵を描くので紙に絵を描くのに近く、直感的に操作ができすぐに慣れます。

板タブは3つの中で一番慣れるまで時間がかかります。実際に操作する板タブと絵が描かれるディスプレイが離れた場所にあるので、自分の思った場所に線をひけるようになるにはしばらくの練習が必要です。

慣れ以外の操作性については、iPadは起動が早いので描きたいという気持ちが萎えにくいのがメリットです。パソコンを使用する液タブと板タブは描きたいと思ったらパソコンを起動させる必要があります。パソコンのOSによりますが、起動まで数分かかってしまうのでその間に描きたい気持ちが萎えてしまうということもあります。

一方、液タブや板タブはパソコンのキーボードでショートカット操作を行うことで作業効率生をあげたり、ディスプレイを複数設置したりなどの自由度の高さが魅力です。

体への負担:前傾姿勢になるiPadと液タブでの長時間の作業は身体を壊す原因になる

iPadまたは液タブを使用する際に平面の机に置いた状態で使用すると、首と背中を丸めて覗き込む姿勢になります。この状態は上半身にとても負担をかけるため、iPad・液タブを使用する際は傾斜させるためのタブレットスタンドなどを準備した方が良いです。




スタンドを使用しても前傾姿勢になるため、首や肩に負担がかかります。また、スタンドで傾けた分だけ腕を高い位置にあげないといけないため、血流が滞り腕が痺れて上がらなくなります。

板タブは平面の机に置いて使用しますが目線はパソコンのディスプレイの方を向いているため、姿勢が悪くなりにくく、身体への負担も他2つに比べて少ないです。

漫画やイラストのプロを目指している方や同人誌制作を行いたい方は、長時間作業することになりますので身体に負担をかけにくい板タブを使用できるようにした方が良いと個人的に思います。作業のメインはiPadや液タブ、サブで板タブを使えるようにしておくと安心です。

私自身もiPadで長時間作業している時に肩を壊してしまい数日間原稿できない状態になってしまったり、腕が心臓よりも高い位置にある状態を続けたため腕が痺れてだるくなり、その状態が後遺症のように続いている状態になったことがあります。


身体に不調が出たときは描かないことが一番良いと思いますが、締切がある以上そういうわけにはいかないこともあります。デバイスの選択以外にも長時間作業を耐えられるような身体作りをしたり、スケジュールを上手に組めるようになることも重要です。

目安寿命

iPadはメーカー公表の目安寿命は3年です。3年経つとバッテリー劣化により使用時間が短くなったり、故障発生率が高くなります。

液タブはおおよそ3〜4年で買い替えの目安になります。液タブの故障して買い換えるという理由以外にも、新製品への乗り換えをしたくなるのがこのくらいの使用年数です。

板タブは他の2つよりも構造が単純なので非常に壊れにくいですが、パソコンのOSがお絵描きソフトのアップグレードに板タブのドライバが対応できなくなったり、メーカーサポートの終了が理由で5年程度で使用できなくなります。

中古買取価格

iPadはお絵描き用途以外にも使用できるため欲しい人が多く、中古を買い取ってもらった場合でもある程度の値段がつく場合が多いでしょう。

液タブや板タブは、現状中古を買うよりも海外メーカーの安価で高品質な新製品を購入した方が良いと考える人が多いため、高額の中古買取は難しいと考えた方が良いです。

まとめ

自分に合うのはどれかまだ迷っている場合は量販店で実際に触ってみてから選ぶのはどうでしょうか。

大きめの量販店だと液タブ・板タブを実際に操作できます。iPadは携帯ショップにもサンプル機が置いてある場合が多いです。

ちょっと触っただけでは判断できない!という人は、レンタルをしてみるのも良い手段です。

前回の記事でカスタムフォントとは自分でiPadに追加したフォントであること、インストール方法が大きく分けると2種類あることを紹介いたしました。

カスタムフォントの2種類あるインストール方法のうち、1つ目はApp Storeから配布されているフォントインストールアプリ(Fontinstall.appなど)からインストールする方法です。

2つ目のインストール方法はフォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールする方法です

本記事ではiPadのフォント関連を解説させていただくシリーズ記事の第3弾として

  • カスタムフォントインストール方法2種類についてくわしく説明
  • なぜカスタムフォントはインストール方法が2つあるのか、その背景
  • フリーフォントを安全に利用するには

を解説します。

iPadはフォント周辺の設定が複雑なのでわからない用語がたくさん出てきたりどこから設定すればよいのかがわからなかったりします。

本記事を読むとどのようにカスタムフォントのインストール方法2種類を使い分ければ良いのかを知ることができますよ。


【結論】フォントインストールアプリからはアプリ内に収録されたフォントしかインストールできない

  • 1つ目のフォントインストールアプリからインストールする方法はそのフォントインストールアプリ内で用意されているフォントの中からしかインストールするフォントを選ぶことができません。
  • 2つ目のAnyFontなどを使用してインストールする方法は自分でフォントデータを用意する必要があり、フォントデータを用意すれば自由にiPadへフォントの追加が可能です。

カスタムフォントインストール方法は2種類あります

カスタムフォントのインストール方法は大きく分けると2つに分かれると前段で説明いたしました。

今後のそれぞれの呼び方について

  • 1つ目のApp Storeから配布されているフォントインストールアプリ(Fontinstall.appなど)からインストールする方法を①フォントインストールアプリ
  • 2つ目のフォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールする方法を②フォントプロファイルインストールアプリ

とします。

②フォントプロファイルインストールアプリはわたしが作った本ブログ内のみの呼び方です。

①フォントインストールアプリ

①フォントインストールアプリとは

簡単に言うとフォントメーカーが作成したフォントのサブスクリプションアプリです。

モリサワやフォントワークスなどの有名フォントメーカーのフォントを定額料金で使用できます。

2019年11月に発表されたiPadOS13で実装された設定>一般>フォント機能を使用してフォントの管理を行います。

①フォントインストールアプリの場合、各アプリが用意したフォントの中から使用したいものを選んでインストールすることになるため、自分が用意したフォントデータを使用して好きなフォントをiPadにインストールする用途には使用できません。この用途には②フォントプロファイルインストールアプリを使用します。

代表的な①フォントインストールアプリ

()内は提供元です。

fontinstall.appはSIL Open Font License (OFL)でライセンスされた日本語フリーフォントを集めて①フォントインストールアプリとしたもので、アプリに収録されているフリーフォントを無料で使用することが可能です。

②フォントプロファイルインストールアプリ

②フォントプロファイルインストールアプリとは

②フォントプロファイルインストールアプリとは、フォントメーカーから購入したフォントデータやフリーフォントのダウンロードサイトから入手したフォントデータをiPadにインストールするためのアプリです。

追加費用でアプリ内で用意されているフォントを使用できるものもあります(AnyFontなど)。

①フォントインストールアプリが開発される前から②フォントプロファイルインストールアプリは存在していました。

iPadOS13リリース前はiPadで組み込みフォント(iPad購入時にすでに入っているフォント)以外のフォントを使いたい場合は②フォントプロファイルインストールアプリを使用してフォントを追加するしかありませんでした。

インストールされたフォントデータは設定>一般>プロファイルに追加され、削除もここで行います。

代表的な②フォントプロファイルインストールアプリ

①フォントインストールアプリの開発背景

①フォントインストールアプリは2019年11月に発表されたiPadOS13の設定>一般>フォント機能を使用していると前述しました。

では設定>一般>フォント機能はなぜ開発されたのでしょうか。

それは旧来使用されてきたプロファイルインストールによるフォント追加(②フォントプロファイルインストールアプリのこと)はiPadが使用できなくなるなどの危険性があるため、ユーザーにやめさせたいというAppleの意向によるものです。

プロファイル(構成プロファイル)とは

そもそもプロファイル、正式には構成プロファイルとは何なのでしょうか。

iPadOSではiPadの各種設定(システム用、セキュリティ用、ユーザー個人用の設定など)がXML形式で記載されたファイルのことを構成プロファイルと呼びます。

構成プロファイルを使用すれば普通ならユーザーが設定できないような内容も設定できてしまうという点が今回の話のキモです。

ユーザーが気軽に構成プロファイルをインストールする危険性

構成プロファイルはiPadの設定を変更してしまうため、悪意のある構成プロファイルをインストールしてしまった場合にiPadの通信データを盗んだり、不正サイトへアクセスさせたり、カメラやマイクを使用不可にされたりする可能性があります。

フリーフォントとして配布されていたファイルが実はそういった悪意があるファイルであったというケースも想定されますので、Appleはユーザーが気軽にプロファイルをインストールするのをやめさせたいわけです。

②フォントプロファイルインストールアプリでしかフォントを追加できない状況を変えるために①フォントインストールアプリが出てきた、というのが開発の背景です。

フリーフォントが①フォントインストールアプリに収録されていく可能性は低い

では今後はフリーフォントはすべて①フォントインストールアプリになっていくのかというとそうはならない可能性が高いです。

フリーフォントの多くは個人が趣味で作っているものです。

①フォントインストールアプリとして配布するためには、アプリの開発や開発したアプリをApp Storeで配布するためのAppleの審査を通す必要があります。

フリーフォント作成者がお金と手間をかけてiPadユーザーのためだけにそこまでするかと言ったら大部分のフリーフォント作成者はしないでしょう。

よってフリーフォントをインストールするには今後も②フォントプロファイルインストールアプリを使用していくしかないと予想されます。

リスクを減らしてフリーフォントを利用するには

わたしたちはどのようにしたら安全に②フォントプロファイルインストールアプリを使用してフリーフォントを利用できるのでしょうか。

わたしの考える案としては以下3つです。

  • 利用実績の多いフリーフォントのみを使用する
  • フォントメーカーが配布しているフリーフォントを使用する
  • あやしいフリーフォント配布サイトからはダウンロードしない

リスクを完全に回避したいならばフリーフォントを使用せず、組み込みフォントと①フォントインストールアプリに収録されているフォントを使用するしかありません。

まとめ

カスタムフォントはだいぶややこしいので今回の記事は少し難しい内容になってしまったと思います。

フォントは奥が深く、本シリーズもしばらく続きますので最後までお付き合いいただければ幸いです。


本記事ではカスタムフォントインストールアプリのひとつであるFontinstall.appの収録フォントのインストール方法とClipStudio(以下クリスタ)での使用方法を解説します。

本記事を読むとFontinstall.appの使用手順とインストールしたフォントをクリスタに追加する手順を知ることができますよ。


Fontinstall.appを使えば日本語フリーフォント47種類から好きなフォントをiPadにインストールできます。

  • Fontinstall.appを使用してインストールしたフォントをクリスタで使用するためには、テキストツールのツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加 から設定が必要です。

Fontinstall.appとは

Fontinstall.appとは日本語のフリーフォント47種類から好きなフォントをiPadにインストールし、カスタムフォントとして使用できるようにする無料アプリです。

収録フォントはベーシックなものが多い印象です。

iPadで使用できるカスタムフォントには2種類のインストール方法があるいうことをこちらの記事で紹介しました。

Fontinstall.appはインストール方法2種類のうち、フォントインストールアプリに分類されます。

フォントインストールアプリとは各アプリが用意したフォントの中から使用したいものを選んでインストールするためのアプリです。

フォントインストールアプリの大部分はフォントメーカーにより作成されていますが、Fontinstall.appはアプリ開発会社DRIP PRODUCTS LIMITED LIABILITY CO.によって作成されています。

DRIP PRODUCTS LIMITED LIABILITY CO.はエディタアプリやメモアプリを中心にアプリ開発している会社です。

関連リンク

FontInstall.app

App Store -DRIP PRODUCTS LIMITED LIABILITY CO.のアプリ一覧

Fontinstall.app 収録フォントの使用規約

Fontinstall.appの収録フォントはSIL Open Font License (OFL) のもとに公開されています。

SIL Open Font License (OFL) とは

SIL Open Font License (OFL)の原文(日本語訳)を読むのは大変ですので、あなたが知りたいだろう内容のみ抜き出しました。

  • 個人利用:可能
  • 商用利用:可能
  • 同人誌などの印刷物への利用:可能

SIL Open Font License (OFL) の概要についてはこちらのサイトに詳しく説明されています。

たぬきフォント- 「SILオープンフォントライセンス」って何?という方のためのざっくり解説

Fontinstall.app 収録フォント

()内はフォント作成者名・フォント作成企業名です。

  • M+ 1p(M+ FONTS PROJECT)
  • Rounded M+ 1c(自家製フォント工房)
  • 源ノ明朝 JP(Adobe Systems Incorporated)
  • 源ノ角ゴシック JP(Adobe Systems Incorporated)
  • 源ノ等幅(Adobe Systems Incorporated)
  • しっぽり明朝(フォントダス)
  • しっぽりアンチック(フォントダス)
  • モッチーポップ(フォントダス)
  • 源暎こぶり明朝(おたもん)
  • 源暎ちくご明朝(おたもん)
  • 源暎アンチック(おたもん)
  • 源暎Nuゴシック(おたもん)
  • 源暎ラテゴ(おたもん)
  • 源暎ラテミン(おたもん)
  • 棘丸ゴシック(おたもん)
  • さつき源代明朝(おたもん)
  • 源暎ゴシックN(おたもん)
  • 源暎ゴシックP(おたもん)
  • 源暎ゴシックM(おたもん)
  • 源真ゴシック(自家製フォント工房)
  • 源真ゴシックP(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシック(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシックP(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシックL(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシックLP(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシックX(自家製フォント工房)
  • 源柔ゴシックXP(自家製フォント工房)
  • Mgen+ 1p(自家製フォント工房)
  • Mgen+ 2p(自家製フォント工房)
  • Rounded Mgen+ 1p(自家製フォント工房)
  • Rounded Mgen+ 2p(自家製フォント工房)
  • Rounded-L Mgen+ 1p(自家製フォント工房)
  • Rounded-L Mgen+ 2p(自家製フォント工房)
  • Rounded-X Mgen+ 1p(自家製フォント工房)
  • Rounded-X Mgen+ 2p(自家製フォント工房)
  • KHドットフォントシリーズ(平木敬太郎/自家製フォント工房)
  • 瀬戸フォント(かに沢のりお)
  • おつとめフォント(何某亭)
  • よもぎフォント(satsuyako)
  • Yusei Magic(たぬき侍)
  • クレー One(Fontworks Inc.)
  • トレイン One(Fontworks Inc.)
  • ステッキ(Fontworks Inc.)
  • ロックンロール One()
  • レゲエ One(Fontworks Inc.)
  • ランパート One(Fontworks Inc.)
  • ドットゴシック16(Fontworks Inc.)

Fontinstall.app インストール方法

1. App StoreよりFontinstall.appをインストールします。

App Storeで検索するか、こちらのリンクApp Store - Fontinstall.appからインストールしてください。

App StoreよりFontinstall.appをインストール
App StoreよりFontinstall.appをインストール

2. Fontinstall.appのアプリを開き、右上の「+」をタップします。

Fontinstall.appのアプリを開き、右上の「+」をタップ
Fontinstall.appのアプリを開き、右上の「+」をタップ

3. フォントの一覧の中からインストールしたいフォントを選択しタップします。

今回はKHドットフォントシリーズの道玄坂12をインストールします。

フォントの一覧の中からインストールしたいフォントを選択しタップ
フォントの一覧の中からインストールしたいフォントを選択しタップ

4.「インストール」をタップします。

「インストール」をタップ
「インストール」をタップ

5. 確認ダイアログの「インストール」をタップします。

確認ダイアログの「インストール」をタップ
確認ダイアログの「インストール」をタップ

6. フォントがインストールされたことを確認します。設定アプリ>一般>フォントをタップします。

設定アプリ>一般>フォントをタップ
設定アプリ>一般>フォントをタップ

7. インストールしたフォントが表示されていることを確認します。

 インストールしたフォントが表示されていることを確認
インストールしたフォントが表示されていることを確認

フォントをタップすると詳細が表示されます。

削除を行う場合はこの画面から行います。

フォントをタップすると詳細が表示
フォントをタップすると詳細が表示

使用方法(ClipStudioの場合)

iPadの組み込みフォント(iPad購入時にすでに入っているフォント)やフォントプロファイルインストールアプリからインストールしたフォントの場合、クリスタのテキストツールのフォント一覧に自動的に表示・追加されます。

フォントインストールアプリでインストールしたフォントはクリスタで使うために追加で手順が必要です。

1. クリスタのテキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加 をタップします。

テキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加をタップ
テキストツールを開き、ツールプロパティ>フォント>端末のフォントから追加をタップ

2. 「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップします。

「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップ
「フォントを選択」のウィンドウからインストールしたフォントをタップ

3. フォントの追加は完了です。

フォントの追加が完了
フォントの追加が完了

インストールしたフォントを実際に使ってみた画面です。

インストールしたフォントを実際に使ってみた画面
インストールしたフォントを実際に使ってみた画面

まとめ

フォントインストールアプリは有料の場合が多いですが、Fontinstall.appは無料で使用できるので、まずはFontinstall.appを使用してみるのが良いのではないでしょうか。


本記事ではカスタムフォントプロファイルインストールアプリのひとつであるAnyFontを使用してフォントをiPadにインストールする方法とClipStudio(以下クリスタ)での使用方法を解説します。

本記事を読むとAnyFontの使用手順とインストールしたフォントをクリスタで使用する手順を知ることができますよ。


AnyFontを使えば自分の好きなフォントをiPadにインストールできます。

  • AnyFontはフォントプロファイルインストールアプリなので、フォントデータを用意すれば好きなフォントをiPadにインストールできます。
  • AnyFontを利用したフォントインストールの場合、iPadの構成プロファイルを変更することになるため、安全性が確認できているフォントデータのみ使用してください。
  • AnyFontを使用してインストールしたフォントをクリスタで使用するためには特別な手順は必要ありません。

AnyFontとは

AnyFontとは自分で用意したフォントデータを利用して好きなフォントをiPadにインストールし、カスタムフォントとして使用できるようにするアプリです。

アプリは有料(250円)です。

iPadで使用できるカスタムフォントには2種類のインストール方法があるいうことをこちらの記事で紹介しました。

AnyFontはインストール方法2種類のうち、フォントプロファイルインストールアプリに分類されます。

フォントプロファイルインストールアプリのオススメは?

本ブログではiPadのカスタムフォントプロファイルインストールアプリとして以下3つのアプリをご紹介しています。

  • Fontcase
  • AnyFont
  • RightFont

この中で一番のオススメは無料で使用できるFontcaseです。

オススメする理由についてはこちらの記事をご参照ください。

使用するフォントデータについて

フォントプロファイルインストールアプリはインストールするフォントデータは自分で用意する必要があります。

その際、フォントデータと偽って悪意があるデータを配布しているサイトなどからダウンロードしたデータを使用するとiPadが使用できなくなるなどの危険性があります。詳細は本ブログ内別記事の①フォントインストールアプリの開発背景をご参照ください。

このようなリスクを許容できない場合はフォントインストールアプリを使用してフォントを追加することをオススメします。

ただし、フォントインストールアプリはアプリ内に収録されているフォントの中からインストールするフォントを選択する必要があります。

AnyFont インストール方法

1. App StoreよりAnyFontをインストールします。

App StoreよりAnyFontをインストール
App StoreよりAnyFontをインストール

App Storeで検索するか、こちらのリンクApp Store - AnyFontからインストールしてください。

2. インストールするフォントを用意します。ダウンロードしたフォントのZipファイルを次で開く>ファイルに保存をタップします。

フォントファイル(zip)を任意の場所に保存します
フォントファイル(zip)を任意の場所に保存

今回のフォントは以下のフォントをインストールしました。

もじワク研究 - ポプらむ☆キュート

私が使用しているブラウザはChromeなので画面のような表示ですが、Safariの場合はダウンロードすると自動的にファイル>ダウンロードフォルダに入ります。

3. フォントのZipファイルをiPadの中の自分がわかりやすい場所に保存します。

 iPadの中の自分がわかりやすい場所に保存します。
iPadの中の自分がわかりやすい場所に保存

今回はダウンロードフォルダに格納しました。

4.ファイルアプリを開き、ダウンロードしたzipファイルをタップして解凍します。

ファイルアプリを開き、ダウンロードしたzipファイルをタップして解凍
ファイルアプリを開き、ダウンロードしたzipファイルをタップして解凍

5. 解凍されたフォルダを開き拡張子が.ttf /.otf/.ttcのファイルを長押しします。表示されたメニューから「共有」をタップします。

解凍されたフォルダ>拡張子が.ttf /.otf/.ttcのファイルを長押し>共有をタップ
解凍されたフォルダ>拡張子が.ttf /.otf/.ttcのファイルを長押し>共有をタップ

AnyFontで取り扱えるのは以下の拡張子のフォントデータファイルです。

  • TureTypeフォント(.ttf)
  • OpenTypeフォント(.oft)
  • TrueTypeコレクション(.ttc)

それぞれのファイル形式について知りたい方は下記外部サイトにわかりやすく記載されています。

+Life Studio - フォントOpen Type、True Type、.otf .ttf .ttcって何?

6. 表示された共有メニューからAnyFontをタップします。

表示された共有メニューからAnyFontをタップ
表示された共有メニューからAnyFontをタップ

AnyFontが表示されない場合はアプリの並びを一番右までスライドすると「その他」という項目があり、そこからAnyFontを選択することが可能です。

7. AnyFontのアプリを開きインストールしたフォントをタップします。

 AnyFontのアプリを開きインストールしたフォントをタップ
AnyFontのアプリを開きインストールしたフォントをタップ

8. Installをタップします。

Installをタップ
Installをタップ

9. 「許可」をタップします。

「許可」をタップ
「許可」をタップ

10. 「閉じる」をタップします。

「閉じる」をタップ
「閉じる」をタップ

11.「完了」をタップします。

「完了」をタップ
「完了」をタップ

12. 設定アプリ>一般>プロファイルをタップします。

設定アプリ>一般>プロファイルをタップ
設定アプリ>一般>プロファイルをタップ

13. ダウンロード済みプロファイルに表示されているインストールしたいフォントのファイルをタップします。

インストールしたいフォントのファイルをタップ
インストールしたいフォントのファイルをタップ

14. 「インストール」をタップします。

「インストール」をタップ
「インストール」をタップ

15. 「次へ」をタップします。

「次へ」をタップ
「次へ」をタップ

16. 「インストール」をタップします。

「インストール」をタップ
「インストール」をタップ

17. 「インストール」をタップします。

「インストール」をタップ
「インストール」をタップ

18. 「完了」をタップします。

「完了」をタップ
「完了」をタップ

19. 【フォントを削除する場合】設定アプリ>一般>プロファイルの中の削除したいフォントをタップします。

【フォントを削除する場合】設定アプリ>一般>プロファイルの中の削除したいフォントをタップ
【フォントを削除する場合】設定アプリ>一般>プロファイルの中の削除したいフォントをタップ

20. 「プロファイルを削除」をタップします。

「プロファイルを削除」をタップ
「プロファイルを削除」をタップ

使用方法(ClipStudioの場合)

フォントプロファイルインストールアプリであるAnyFontを使用してインストールしたフォントはクリスタで使うためには追加手順は必要ありません。

クリスタのテキストツールのフォント一覧に自動的に表示・追加されます。

1. クリスタのテキストツールを開き、ツールプロパティ>フォントを開くと自動的に追加されています。

追加されていない場合はフォントインストール後にクリスタを再起動していないことが原因だと思いますので、必要なファイルを保存後クリスタを落とし再度クリスタを起動してください。

テキストツールを開くとすでにフォントが追加されています
テキストツールを開くとすでにフォントが追加されています
追加したフォントが使用できました
追加したフォントが使用できました

まとめ

AnyFontは2年くらい使用しています。

価格も安く問題なく使用できますので、フォントプロファイルインストールアプリを探している方は利用を検討すると良いのではないでしょうか。


↑このページのトップヘ