きさとるいの机周り

きさとるい(漫画描き)の使っているお絵描き機材やソフト、その他のお絵描き時に欠かせないものを紹介しています。

マンガを描くときの文字入れ(写植)をする際に、どのフォントを使ったら効果的なんだろうと悩んだ経験はありませんか。

もしくは締切間際でフォントを考える時間がないから「とりあえず全部アンチゴシックにしちゃえ!」ってなった経験はありませんか。

[talk set="管理人" pos="left" color="gray"]わたしは両方ともあります。[/talk]

そんな時にこういうセリフにはこのフォントが効果的!というルールがあればだいぶ楽になるとおもいませんか。

週刊少年ジャンプ(WJ)でこういう時にはこのフォントを使用しているというルールを紹介するツィートが以前バズりました。

ツィートにはフォント名は掲載されていますが、どこで買えるのか・どれくらいの価格なのかは調べないとわかりません。

なので本記事でどこのメーカーのフォントなのか、またiPadで使えるのかを調べてまとめました。

またこちらもバズった元マンガ編集者のサノマリナさんの「漫画の文字入れ(写植)のコツについての漫画を描きました」のツィートについて

  • クリスタでどのような設定をすればよいのか
  • 紹介されているフリーフォントの配布元の紹介とiPadへのインストール方法

を解説しています。

本記事を読むとWJで使用されているフォントを自分のマンガにも使えるようになったり、読みやすいマンガ写植をするコツを知ることができますよ。

本シリーズのまとめ記事はこちら。

[card id ="1252"]

[mokuji]

[ads]

週刊少年ジャンプで使用されているフォントとフォントメーカー

https://twitter.com/WEEKLY_shuchan/status/1115125583069888512?s=20

こちらのTwitterで紹介されているWJで使用されているフォントについて

  • どのような場面で使用されるのか
  • どのメーカーのフォントなのか
  • iPadのフォントインストールアプリとして提供されているか

を調べてまとめたのが以下の表です。

週刊少年ジャンプ使用フォントとフォントメーカー、iPadでのインストール方法

[supsystic-tables id=22]

これらすべてのフォントが有料書体のため、利用するには各メーカーのフォントのライセンスを購入する必要があります。

フォントのライセンス料は高額なものが多く(年間ライセンスで数万円程度)、漫画原稿のために個人で契約するには高額です。

ただし一部の書体はiPad向けの月額のサブスクリプションサービスで書体が提供されており、月額料金で利用可能な書体は表の一番右側の列に「フォントインストールアプリ名」が記載されています。

各メーカーのフォントインストールアプリの月額料金は以下の通りです。

  • MORISAWA PASSPORT for iPad:月額880円
  • mojimo-select for iOS:120円/30日
  • mojimo-kawaii for iOS:250円/30日
  • mojimo-manga for iOS:730円/30日

アンチゴシックって?

ちなみに表の一番最初の「アンチゴシック」は特定のフォントを指しているわけではなく、かながアンチック体で漢字がゴシック体のマンガ特有のフォントのことです。

アンチゴシック体にも多くのフォントがありますが、クリスタでは「イワタアンチック体」を購入者特典としてダウンロードして使用可能です。

中間まとめ

週刊少年ジャンプでどのような場面でどのようなフォントを使用しているかを参考

  • 似たようなフリーフォントを探してフォントプロファイルインストールアプリでiPadに追加して使用する
  • MORISAWA PASSPORT for iPadかmojimo-manga for iOSのどちらかを契約してその中で似た感じのフォントを探して使用する

上記どちらかの手段をとるのが良いと思います。

いくらお金がかかっても良いからどうしてもWJと同じフォントを使用したい場合は、フォントインストールアプリで提供されていない書体についてはPC版のライセンスを購入し、取得したフォントデータとフォントプロファイルインストールアプリを使用してiPadに追加することは可能です。

関連記事

MORISAWA PASSPORT for iPadとフォントワークスmojimoについてはこちらの記事をご参照ください。

[card id ="1471"] [card id ="1483"]

無料のフォントプロファイルインストールアプリFontcaseについてはこちら。

[card id ="1315"]

読みやすいマンガ本文の文字入れを実現するには

https://twitter.com/marina_fumetti/status/1177117874210652160?s=21

こちらの元マンガ編集者のサノマリナさんのTweetの内容をもとに

  • 紹介されているフォントをiPadで利用するにはどうすれば良いか
  • クリスタでフォントの各指定をどう設定すれば良いか

を解説します。

読みやすい写植のコツ1:フォント

サノマリナさんが紹介されているフォントはすべてフリーフォントで、商用利用・個人利用ともにOKです。

実際にインストールして使用する際は各フォントの利用規約をしっかり確認してくださいね。

[supsystic-tables id=23]

それぞれのインストール方法を見ていきましょう。

イワタアンチック体

イワタアンチック体はクリスタの購入者特典として配布されており、iPad版のクリスタの場合はクリスタインストール時に一緒に追加されます。

テキストツールでのフォント名称は「I-OTFアンチックStd B」となっておりますので探してみてください。

ヒラギノ丸ゴ

ヒラギノ丸ゴはiPadの組み込みフォント(OSに標準搭載されているフォント)なので、iPad購入時から利用できます

iPad版クリスタでももちろん利用可能です。

IPAexゴシック

IPAexゴシックは情報処理推進機構(IPA)が公開しているオープンソースのゴシック体フォントです。

フォントデータをダウンロードし、フォントプロファイルインストールアプリを利用してiPadに追加する必要があります。

フォントデータ配布場所

文字情報技術促進協議会 - IPAexフォント(Ver.004.01)

フォントのiPadへの追加方法

フォントプロファイルインストールアプリを使用する必要があります。

Fontcaseが無料なのでまずはこちらを使ってみると良いと思います。使い方の詳細は下記記事をご参照ください。

[card id ="1315"]

しっぽり明朝

無料のフォントインストールアプリ「Fontinstall.app」に収録されています。

下記記事を参考にインストールしてください。

[card id ="1255"]

ロゴタイプゴシック

ロゴタイプゴシックは個人の方が作成されたフリーフォントです。

IPAexゴシックと同様、フォントデータをダウンロードし、フォントプロファイルインストールアプリを利用してiPadに追加する必要があります。

フォントデータ配布場所

フォントな - ロゴたいぷゴシック

フォントのiPadへの追加方法

フォントプロファイルインストールアプリが必要ですのでこちらの記事を参考にアプリをインストールしてフォントを追加してください。

[card id ="1315"]

読みやすい写植のコツ2:クリスタでの文字の大きさ設定

本題に入る前に、サノマリナさんのTweetでは文字の大きさの単位がQ(級数)、長さの単位がmm(ミリ)なので、クリスタの単位の設定を合わせましょう。

クリスタマーク>環境設定をタップ
クリスタマーク>環境設定をタップ
定規・単位で単位を設定
定規・単位で単位を設定

左上のクリスタマーク>環境設定>定規・単位で単位を以下のように設定します。

  • 長さの単位:mm (mmかpxから選択)
  • テキストの単位:Q (Qかptから選択)

では文字の大きさの設定をしましょう。

文字の大きさはテキストツールプロパティ>サイズで設定
文字の大きさはテキストツールプロパティ>サイズで設定

クリスタの文字の大きさ設定はテキストツールプロパティ>サイズです。

Tweetでは以下のサイズがオススメとなっています。

  • 商業誌サイズ(B4):20Q
  • 同人誌サイズ(A4):18Q
  • WEB用の縦スクロール漫画:22〜24Q

上記の数値を参考にB5サイズ同人誌を作る場合は18Qに設定し、A5サイズの場合は読みやすさ重視なら18Q、文字が多めの漫画の場合は16Qあたりに設定すると良いと思います。

WEB用の縦スクロール漫画の場合の文字サイズが他と比べて大きいのは、縦スクロール漫画の場合読者は画面を高速スクロールしながらかなり早いスピードで読むため22〜24Qくらいの大きめの文字サイズが読みやすいということだと思います。

以下は余談ですが、商業誌サイズ(B4)、同人誌サイズ(A4)というのは、アナログで原稿を描く場合に使用する際の原稿用紙のサイズのことです。

漫画雑誌などの商業誌に掲載する場合、完成原稿に対し印刷時に縮小をかけます。

縮小することで絵の密度を高くし見栄えを良くできるからです。

そのため実際の雑誌のサイズより大きなB4サイズの原稿用紙を使用します。

同人誌サイズ(A4)は原稿用紙のサイズはA4で漫画を描く場所(内枠)の大きさはB5サイズです。

B5サイズ同人誌の場合は原寸で印刷します。

読みやすい写植のコツ3:クリスタでの行間設定

テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>行間・揃え>行間で行間を設定
テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>行間・揃え>行間で行間を設定

クリスタで行間を設定する方法はテキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>行間・揃え>行間です。

ここをTweetを参考に行間:5で設定します。

読みやすい写植のコツ4:クリスタでの白フチ設定方法2パターン

次は文字に絵がかかるときに使用する白フチです。

Tweetではフチの幅は0.6〜0.8mmがオススメとのこと。

白フチにはやり方が2パターンあります。

  • テキストツールのフチを使用する方法 → テキストごとに設定可能
  • レイヤーツールのフチ効果を使用する方法 → レイヤー全体に適用

どちらのやり方でも出来上がりに見た目は同じですが、

  • テキストの追加方法が「選択中のテキストに追加」の場合は「テキストツールのフチを使用する方法」
  • テキストの追加方法が「常にレイヤーを作成」の場合は「レイヤーツールのフチ効果を使用する方法」

が良いと思います。

理由は同一レイヤーにテキストをまとめている場合は「レイヤーツールのフチ効果を使用する方法」で白フチをつけるとすべてのテキストに反映されてしまうからです。

テキストの追加方法とはテキストツールのツールプロパティの設定のことです
テキストの追加方法とはテキストツールのツールプロパティの設定のことです

テキストツールのフチを使用する方法

テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>フチで白フチ設定
テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>フチで白フチ設定

クリスタのテキストツールのフチを使用する方法はテキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>フチです。

フチにチェックを入れ、スライダーで0.6〜0.8を設定します。

フチの色が白になっていない場合は白色を選択してください。

レイヤーツールのフチ効果を使用する方法

レイヤープロパティ>境界効果>フチで白フチ設定
レイヤープロパティ>境界効果>フチで白フチ設定

フチをつけたいテキストレイヤーを選択した状態でレイヤープロパティ>境界効果>フチをタップしてください。

フチの太さは0.6〜0.8の間で設定、フチの色が白になっていない場合は白色を選択してください。

読みやすい写植のコツ5:クリスタでの白ヌキ設定方法

白ヌキにしたいテキストを選択した状態でカラーセットから白を選択
白ヌキにしたいテキストを選択した状態でカラーセットから白を選択

テキストツールで白ヌキにしたいテキストを選択した状態でカラーセットから白を選択すると白ヌキになります。

読みやすい写植のコツ6:クリスタでの縦中横(たてちゅうよこ)設定

縦中横(たてちゅうよこ)とは

漫画のテキストは通常縦書きですので、縦書きの状態で半角英数字や半角記号を入力すると横に倒れた状態で入力されます。

文字が横に倒れたままだと読みにくいので横書きに直して読みやすくすることを縦中横(たてちゅうよこ)と言います。

数字の縦中横設定

テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>自動縦中横で縦中横設定
テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>自動縦中横で縦中横設定

マンガのセリフに100や10000などの数字を入れる必要がある場合、百、一万と漢数字にすれば縦書きで特に問題はありません。

なんらかの理由で半角のアラビア数字(100、10000)で入力する必要がある場合はクリスタの縦中横設定を使用します。

クリスタの縦中横設定はテキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>テキスト>自動縦中横です。

自動縦中横について、「しない」から「4文字」までの間で選択することが可能です。

たとえば「100」とテキストツールで半角数字で入力して自動縦中横が「2文字」だと横倒しになり、「3文字」だと横に並んだ状態になります。

アラビア数字をセリフに使用する場合、以下のルールで記載するとレイアウトが崩れず読みやすいと思います。

  • 1桁の場合は全角
  • 2桁から4桁は半角で縦中横
  • 5桁以上は漢数字での表記

アルファベットの縦書き表示

自動縦中横を「なし」にしてテキストツールで一文字ずつ選択しながらテキストツールのツールプロパティ>縦中横のチェックを入れる
自動縦中横を「なし」にしてテキストツールで一文字ずつ選択しながらテキストツールのツールプロパティ>縦中横のチェックを入れる

「sns」などの短い半角のアルファベットを縦書きで入力したい場合はやり方が特殊です。

まずは自動縦中横を「なし」に設定します。

その後テキストツールで一文字ずつ選択しながらテキストツールのツールプロパティ>縦中横のチェックを入れるとアルファベットが縦に並んで表示されます。

全角英数字で入力すれば自動で縦書きになる
全角英数字で入力すれば自動で縦書きになる

キーボードからテキストを入力する際にアルファベットを全角で入力すれば上記の方法を使用しなくても自動で縦書きになります。

2つの方法のうちやりやすい方で行ってください。

番外:クリスタのテキスト設定を初期設定にするには

テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>全設定を初期設定に登録で初期設定として登録できる
テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>全設定を初期設定に登録で初期設定として登録できる

今回の記事で紹介したテキスト設定を自分のクリスタの初期設定として登録したい場合は以下の手順で行うことが可能です。

テキストツール>ツールプロパティ>右下のレンチマーク>登録したい設定がされている状態で「全設定を初期設定に登録」

もし上記でうまく登録できない場合はテキストツールにロックがかかっていることが原因だと思います。

ツールプロパティ上部の鍵マークをタップして鍵を外した後に再度「全設定を初期設定に登録」をタップして登録してください。

まとめ

マンガを描いていてフォントまで気を配ることは大変なので、ある程度決まったパターンを作ってしまうのが見栄えと時短を両立するのに良い手段だと思います。

フォントの選び方は作者の個性を出す場所ではなく、読者の読みやすさを優先した方がよい場所ですので、有名雑誌でのやり方やプロの手法を盗んで効率よく本文フォントを攻略してしまいましょう。

本記事ではMicrosoft Office製品とApple純正の生産系アプリケーション、具体的にはWord、Excel、PowerPoint、Pages、Numbers、KeynoteでiPadのカスタムフォントは使用可能かを解説します。

iPadOS13で実装されたカスタムフォントですが、カスタムフォントの使用可否はアプリ側がカスタムフォントに対応しているかによるため、どのアプリでカスタムフォントが使えるのかがよくわからない状況が続いています。

本記事ではMicrosoft Office製品およびApple社純正のOfficeの代替アプリであるPages、Numbers、Keynoteがカスタムフォントに対応しているのかをひとつずつ確認していきます。

本記事を読むとOffice製品とPages、Numbers、Keynoteでカスタムフォントが使用できるのかを知ることができますよ。

本シリーズのまとめ記事はこちら。

[card id ="1252"]

[mokuji]

[ads]

【結論】iPadのカスタムフォントはMicrosoft Office(Word、Excel、PowerPoint)、Pages、Numbers、Keynoteで使用可能です。

  • Microsoft Office製品からダウンロードできるフォントはiPadにカスタムフォントとして追加はされず、Microsoft Office製品内でしか使用できません。

iPadのカスタムフォントが使用できるアプリ

結論で書いたとおり、iPadのカスタムフォントは以下のアプリで利用することが可能です。

  • Microsoft Word
  • Microsoft Excel
  • Microsoft PowerPoint
  • Pages
  • Numbers
  • Keynote

カスタムフォントの追加方法は2種類ありますが、どちらの方法で追加したカスタムフォントでも使用できます。

iPadのカスタムフォントの追加方法が2種類あることの詳細はこちらの記事をご参照ください。

[card id ="1234"]

フォントインストールアプリで追加したフォント

まずは2種類それぞれの手順でインストールされたフォントを確認します。

フォントインストールアプリのひとつであるFontinstall.appを使用して「モッチーポップ E」というカスタムフォントをiPadに追加しました。

フォントインストールアプリを使用してインストールしてフォントは設定アプリ>一般>フォントから確認ができます。

設定>一般>フォントにモッチーポップ Eは存在する
設定>一般>フォントにモッチーポップ Eは存在する

フォントプロファイルインストールアプリを使用して追加したフォント

フォントプロファイルインストールアプリを使用して「ニコカ」(nicoca_v1.ttf)というカスタムフォントをiPadに追加しました。

フォントプロファイルインストールアプリを使用してインストールしてフォントは設定アプリ>一般>プロファイルから確認ができます。

設定>一般>プロファイルにニコカは存在する
設定>一般>プロファイルにニコカは存在する

Microsoft Wordはカスタムフォントを使用できます

Microsoft Wordのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Microsoft Wordはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにWordで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにWordで使用できることがわかる

Microsoft Excelはカスタムフォントを使用できます

Microsoft Excelのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Microsoft Excelはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにExcelで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにExcelで使用できることがわかる

Microsoft PowerPointはカスタムフォントを使用できます

Microsoft PowerPointのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Microsoft PowerPointはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにPowerPointで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにPowerPointで使用できることがわかる

Pagesはカスタムフォントを使用できます

Pagesのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Pagesはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにPagesで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにPagesで使用できることがわかる

Numbersはカスタムフォントを使用できます

Numbersのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Numbersはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにNumbersで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにNumbersで使用できることがわかる

Keynoteはカスタムフォントを使用できます

Keynoteのフォント一覧を開くと「モッチーポップ E」「ニコカ」が表示されました。

Keynoteはカスタムフォント2種類とも使用できることがわかります。

モッチーポップE・ニコカともにKeynoteで使用できることがわかる
モッチーポップE・ニコカともにKeynoteで使用できることがわかる

Microsoft Office製品からダウンロードできるフォントの扱いについて

Office製品のフォント一覧を開くと、フォント名の横にダウンロードマークがあるフォントの存在に気づきます。

これはOffice製品内で使用可能なフォントです。

Office製品内で使用可能なフォントをダウンロードするとiPadではどのような扱いになるのか試してみます。

今回は「メイリオ」をダウンロードしました。

試しにメイリオをダウンロードします
試しにメイリオをダウンロードします
ダウンロードマークが消え、Office製品内でメイリオが使用できるようになりました
ダウンロードマークが消え、Office製品内でメイリオが使用できるようになりました

Office製品内でダウンロードしたフォントはカスタムフォントとしてiPadに追加されるか

Office製品内でダウンロードしたメイリオはiPadのカスタムフォントとして追加されているのかを確認します。

設定アプリ>一般>フォントにはメイリオが表示されていません。

設定アプリ>一般>フォントにはメイリオが表示されない
設定アプリ>一般>フォントにはメイリオが表示されない

設定アプリ>一般>プロファイルの中にもメイリオはありませんでした。

メイリオがある場合は画像の矢印の位置に表示されるはずです。

設定アプリ>一般>プロファイルにもメイリオが表示されない
設定アプリ>一般>プロファイルにもメイリオが表示されない

つまりメイリオはカスタムフォントとしてiPadに追加されたわけではなく、Office製品内でのみ使用できるフォントとして追加されたことがわかります。

試しにMicrosoft PowerPointでメイリオを使用したファイルを作成し、Keynoteで開こうとするとメイリオがフォントとして存在しないので別のフォントに置き換わるというメッセージが表示されました。

PowerPointをKeynoteで開こうとするとメイリオがフォントとして存在しないというメッセージが表示される
PowerPointをKeynoteで開こうとするとメイリオがフォントとして存在しないというメッセージが表示される

まとめ

Office製品とPages、Numbers、Keynoteでカスタムフォントが使用できることはわかりました。

しかしOffice製品とPages、Numbers、Keynoteでカスタムフォントを使用するとデータを他の人や他のデバイスに渡したときに文字化けしたり別のフォントに置き換わる可能性があります。

文字化けやフォントの置換の対策をするにはPDFや画像に変換してデータを渡すのが一番手軽ですが、データを変換すると修正が難しくなってしまいます。

正直、異なるデバイスや異なるソフトをまたぐ際のフォントの文字化けや別フォントへの置換の問題は非常に対策が難しいです。

WindowsのPowerPointでデータを作成してiPadのKeynoteで開く場合とかですね。

上司がiPadで顧客にプレゼンしたいから資料を作れと言われて、でも自分の会社のパソコンはWindowsでパワポしか入っていない。

しかも数値は上司が自分で入れたいからPDFや画像には変換するな!とか言ってくるという・・・。

考えただけで胃が痛くなりますね。

パソコン版のOffice製品にはフォントの埋め込みという機能があり、フォントの埋め込みを使用すればフォントが入っていないデバイスで開いた際にも文字化けしなくなります。

ちなみにiPad版Officeはフォントの埋め込みを行うことができません。フォントが埋め込まれたファイルを開くことはできます。

詳細は下記サイトをご参照ください。

第一学習社 -  iPad 活用塾 番外編「フォント埋め込みをしよう」

フォントの埋め込みを使用しない場合は、同じデバイスでデータを作る、カスタムフォントを使用せずにデバイスに標準で入っているフォントを使用することで問題は起こりにくくなると思います。

本記事ではMediBang Paint(メディバンペイント)for iPadでカスタムフォントは使用可能かを解説します。

メディバンペイントfor iPadは無料で利用できるお絵描きアプリですが、有名フォントメーカー フォントワークスの書体の一部が追加料金なしで使用が可能です。

フォントワークスの書体が使えるとしてもイメージどおりのフォントがメディバンペイントfor iPadには収録されていない!ということがあるかもしれませんよね。

メディバンペイントfor iPadはアプリに収録されている以外のフォントを自由に追加できるのでしょうか。

本記事を読むとMediBang Paint(メディバンペイント)for iPadでのカスタムフォントの扱いを知ることができ、多彩なフォントを使用して見栄えを良い作品を作れるようになりますよ。

またメディバンペイントfor iPadのクリエイティブパックを購入するかどうかを悩んでいる方は本記事が参考になると思います。

メディバンペイントfor iPadでフォントワークスの書体が使えることについての詳細はこちらの記事をご参照ください。

[card id ="1483"]

本シリーズのまとめ記事はこちら。

[card id ="1252"]

[mokuji]

[ads]

【結論】MediBang Paint(メディバンペイント)for iPadでカスタムフォントを利用するためにはクリエイティブパック(980円)の購入が必要です。

  • クリエイティブパック購入後のメディバンペイントfor iPadは2種類あるカスタムフォント追加方法のどちらで追加したフォントであっても利用可能です。

MediBang Paint(メディバンペイント)for iPadのクリエイティブパックとは

メディバンペイントfor iPadでカスタムフォントを利用するためにはクリエイティブパックの購入が必要になります。

メディバンペイントfor iPad クリエイティブパックは980円(買い切り)です。

メディバンペイントfor iPad クリエイティブパックで開放される機能

メディバンペイントfor iPadのクリエイティブパックはカスタムフォントを使用できる以外にどのような機能があるのでしょうか。

メディバンペイントfor iPad クリエイティブパック購入で開放される機能は以下です。

  • 広告非表示
  • レイヤー複数選択
  • 作品のフォルダー管理
  • 資料ウィンドウ機能
  • iPad本体にインストールされているカスタムフォントの利用
  • カスタムエクスポート機能(PNG,JPEG,MDP,PSD,TIFF,HEIF,JP2,GIF,BMP,WEBP形式への書き出し)

詳細は メディバンペイント公式チュートリアル - クリエイティブパック(iPad)_使い方 をご参照ください。

パソコン版やiPhone版、Android版メディバンペイントでのiPad版クリエイティブパックの扱い

メディバンペイントfor iPadで有料のクリエイティブパックを購入した場合、パソコンやiPhone、Andoridのメディバンペイントでもクリエイティブパックの機能は有効になるのでしょうか。

実は同じメディバンペイントであってもデバイスが異なるとアプリは別物扱いになるため、メディバンペイントfor iPadのクリエイティブパックは他のデバイスでは使用できません。

たとえばiPhoneのメディバンペイントでクリエイティブパックの機能を使用したい場合、iPhone版のクリエイティブパックの購入が必要になります。

ちなみにiPadを複数所持している場合は同じApple IDで認証されていればクリエィティブパックが有効になります。

980円支払ってメディバンペイントfor iPadのクリエイティブパックを購入すべきかどうか

個人的にはメディバンペイントfor iPadでカスタムフォントを利用するためだけにクリエイティブパック980円を購入する必要性はないと思います。

理由は無料のお絵描きアプリibisPaint Xでカスタムフォント(2種類とも)が利用可能だからです。

普段メディバンを使っている人は

  1. メディバンペイントfor iPadで絵を描いてPSD形式で書き出す
  2. 書き出したデータをibisPaint Xでテキスト入れしてPSD形式で書き出す
  3. 書き出したデータをメディバンペイントfor iPadに戻して作業を続ける

ちょっと面倒くさいですが上記のようにすればクリエイティブパックを購入することはなくカスタムフォントを利用できます。

メディバンペイントfor iPadを使い倒していて、このアプリ内ですべての作業を完結させたい人はクリエイティブパックの購入を検討しても良いかもしれません。

ibisPaint Xでカスタムフォントを利用する方法についてはこちらの記事をご参照ください。

[card id ="1368"]

メディバンペイントfor iPadでカスタムフォントを利用する手順

メディバンペイントfor iPadでクリエイティブパックを購入する手順を説明します。

1. テキストツールを開き、フォント選択の項目を一番下までスライドします。端末内インストール>フォントを選択する をタップします。

テキストツール>端末内インストール>フォントを選択する をタップ
テキストツール>端末内インストール>フォントを選択する をタップ

2. クリエイティブパック購入の画面が開いたら「利用規約に同意する」のチェックを入れ、「購入する」をタップします。

「利用規約に同意する」のチェックを入れ、「購入する」をタップ
「利用規約に同意する」のチェックを入れ、「購入する」をタップ

3. App Storeの画面に遷移しますので支払いを行うと購入完了です。

メディバンペイントfor iPad(クリエイティブパック購入済み)でカスタムフォントが使用できることの確認

結論で書いたとおりクリエイティブパックを購入したメディバンペイントfor iPadではカスタムフォントを利用することが可能です。

カスタムフォントの追加方法は2種類ありますが、どちらの方法で追加したカスタムフォントでも使用できます。

以降の記事は実際に確認した手順と内容を記載しています。

確認手順を知る必要はないという方はここで本記事を読むのを終了していただいて問題はありません。

iPadのカスタムフォントの追加方法が2種類あることの詳細はこちらの記事をご参照ください。

[card id ="1234"]

フォントインストールアプリで追加したフォント

まずは2種類それぞれの手順でインストールされたフォントを確認します。

フォントインストールアプリのひとつであるFontinstall.appを使用して「モッチーポップ E」というカスタムフォントをiPadに追加しました。

フォントインストールアプリを使用してインストールしてフォントは設定アプリ>一般>フォントから確認ができます。

設定>一般>フォントにモッチーポップ Eは存在する
設定>一般>フォントにモッチーポップ Eは存在する

フォントプロファイルインストールアプリを使用して追加したフォント

フォントプロファイルインストールアプリを使用して「ニコカ」(nicoca_v1.ttf)というカスタムフォントをiPadに追加しました。

フォントプロファイルインストールアプリを使用してインストールしてフォントは設定アプリ>一般>プロファイルから確認ができます。

設定>一般>プロファイルにニコカは存在する
設定>一般>プロファイルにニコカは存在する

Photoshopでのカスタムフォントの扱いについて

モッチーポップ E・ニコカともにメディバンペイントfor iPad(クリエイティブパック購入済み)で使用できることがわかる
モッチーポップ E・ニコカともにメディバンペイントfor iPad(クリエイティブパック購入済み)で使用できることがわかる

上の画像からモッチーポップ E・ニコカともにメディバンペイントfor iPad(クリエイティブパック購入済み)で使用できることがわかります。

つまり、メディバンペイントfor iPad(クリエイティブパック購入済み)ではフォントインストールアプリで追加したフォント、フォントプロファイルインストールアプリを使用して追加したフォントのどちらも使用可能です。

まとめ

メディバンペイントの公式チュートリアルのクリエイティブパックの説明で「ローカルフォント」が何を指しているのかがよくわからなかったため、クリエイティブパックを実際に購入して確認してみました。

本記事がメディバンペイントfor iPadのクリエイティブパックを購入するかどうかを迷われている方の参考になれば幸いです。

↑このページのトップヘ