きさとるいの机周り

きさとるい(漫画描き)の使っているお絵描き機材やソフト、その他のお絵描き時に欠かせないものを紹介しています。

フロー状態、もしきはゾーンという言葉をご存知でしょうか。

もしかしたらドラゴンクエスト11で知った方もいるかもしれません。

ドラゴンクエスト11では「ゾーン」という味方のステータスがあり、

ゾーンになるといくつかのパラメーターが上がり、

他にゾーン状態の味方がいる場合は「連携技」が発動できるようになります。

ドラゴンクエスト11のゾーンはわたしたちが体験できるフロー状態(ゾーン)を元にしていると思われます。

ではフロー状態とは何なのか、

フロー状態になるとどのようなメリットがあるのかを本記事では解説していきます。

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【結論】フロー状態とは作業に完全に没入した状態をいい、フロー状態を一度体験すると再度体験したいという好循環を作ることができる。

フロー状態とは

フロー状態とは作業に完全に没入して自己や時間の感覚がなくなる状態を言います。

フローは心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱された概念です。

フロー状態はスポーツではゾーンと呼ばれ、漫画などでもたびたび登場する単語ですのでもしかしたら聞いたことがあるかもしれません。

フロー状態に入るには以下の条件があります。

  • 取り組んでいる作業が自分にとってちょうど良い難易度であること
  • その作業に完全に集中した状態であること
  • その作業をしている最中に邪魔が入らないこと
  • その作業が自分が熱中している対象であること

フロー状態に入ると時間の感覚がなくなり、自分と作業対象が一緒になる感覚があります。私の場合は足元がぐるぐるするような感覚があります。

フロー状態が終わると大きな達成感を味わうことができます。

なぜフロー状態が有効なのか

作業中にフロー状態入ると基本的には何時間でも集中して作業することができるようになります。

今まで集中するためのテクニックをいくつか紹介しましたが、それらが必要なくなるということです。

あとはフローを体験すると作業の達成感と自分の集中力を完全にコントロールできたという自己コントロール感を得ることができます。

またこの感覚を味わいたいという気持ちが、集中が必要な作業に再度取り組むためのチャレンジ心を育むという好循環を作ることができます。

フロー状態に入りやすくするためには

フロー状態に入るためには前述した通り何個か条件があります。

特に「取り組んでいる作業が自分にとってちょうど良い難易度であること」が非常に重要で、取り組んでいる作業が難しいものである場合は細分化してちょうど良い難易度にする必要があります。

細分化の重要性についてはこちらの記事をどうぞ。

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外部からの邪魔が入らない状態である必要があるので、実家などにお住まいの場合は家族に作業中は声をかけないようにお願いするか、別の場所に宿泊するのもいいかもしれません。

今は原稿執筆パックをやっているお宿もありますからね。

わたしの場合は締切まであまり時間的余裕がない状況、ペン入れ以降の作業のときにフローに入りやすい気がします。

まとめ

フロー状態を一度体験すると再度あの感覚をもう一度味わいたくなります。

言葉にするとちょっとヤバい感じに聞こえますが、危ないものではありません。

体験したことがない方は作業を自分にとってちょうど良い難易度にして作業に集中してみてくださいね。

原稿をやっていてつらい・・・と感じることはありませんか。

そんなのしょっちゅうだよ!という方はこの記事を読んだ方がよいかもしれません。

その作業をつらいと感じる理由はなんでしょうか。

多くの場合、その作業があなたの現在の能力に合っていない難易度なのではないでしょうか。

難易度の高い作業に取り組むときにつらく感じにくくするためには

できるだけ作業をこまかく分けることがとても重要なのです。

[mokuji]

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【結論】その作業をやっていてつらいと感じ集中できないのは、もっと細かく分解してやるべき作業をまとめてこなそうとしているから。

本当はもっと細かく分解して作業すべきことをまとめてやっていない?

あなたが初めて作成する同人誌の本文原稿に取り組んでいるとします。

締め切りまで時間がないので、ラフに近い状態の下描きを使ってペン入れをしようとしているあなた。

プロの人がアタリを付けただけの下描きからペン入れしているのを動画で見たことがあるし、わたしもできると思ったんだけど・・・。

全然思い通りに絵が描けないし、描いたキャラも全然かわいくない!

原稿楽しくないし、もう同人誌出すのやめたいよ〜!

こんな状況のとき何が問題なのでしょうか。

問題点は初心者ならもっと細かく作業を分割すべきところを省略もしくはまとめて作業してしまっていることです。

細分化すべき作業をまとめてやるのは崖をロッククライミングで登るようなもの

初心者が原稿するときは、ペン入れは下描きをなぞるだけ位まで描き込んだ方がいいです。

人物の下描きだけでなく、背景についても同様です。

しっかり下描きをするためには設定資料で衣装の細部を調べたり、背景に参考にするための写真を用意する必要があります。

こういう作業をすっ飛ばして、適当な下描きだけでペン入れをしようとしているからつらくなってしまうのです。

山登りに例えるならば、切り立った崖を自分の身体の力だけで登っていくロッククライミングをしているようなものです。

一段一段は低い階段でも登り続ければいつか頂上につく

その山登りには崖を登らなくても良い、ゆるやかな勾配の歩きやすい舗装路が実はあるのです。

それは先ほどはすっ飛ばしてしまった細かい作業を積み重ねていくことです。

細分化したひとつひとつの細かい作業は難易度は低くなっています。

それらをこなすことはあなたにとって難しくないでしょう。

難しくないのでつらく感じず、作業を途中で投げ出したくなる気持ちが起きにくくなるのです。

プロがまとめて作業をこなせるのは山登りの技術があるから

プロの漫画家がざっくりとした下描きからペン入れができるのは、その人が何度も何度もそのキャラやそのポーズを描いているからです。

その漫画家も最初はしっかり下描きをした状態でペン入れをしていたでしょう。

何度も何度も描くうちに体にそのキャラ・ポーズが染み付いて自動的に描くことができるようになったのです。

プロのロッククライマーも日々筋トレを欠かさず、何度も練習し、準備をしっかり行ったからこそ本番の崖を登れるのです。

ここまでしか細分化できないというところまで細分化して作業してみよう

もしあなたがつらいと思う作業に直面したらその作業をできるだけ細分化してみましょう。

これ以上細分化したら何がなんだかわからなくなっちゃうわっていうところまで細かくしましょう。

もしかしたら結構な数になってしまったかもしれません。

ですがそれらのひとつひとつは短い時間で達成することができ、やり遂げるのも難しくないと思います。

これならなんとかこなせそうじゃないですか。

まとめ

辛くて挫折しそうになったときはいったんその作業から離れて、作業を分割してみましょう。

遠回りのように思えるかもしれませんが、実際は近道になっています。

挫けずに原稿をがんばりましょう!

すごくハマっている作品があるから同人誌を作りたい!けど絵を描くためのデバイスは何がいいの?

液タブや板タブを買ったときはバリバリ絵を描こうと思っていたのに実際は全然使えてない・・。

 

そんなお悩みを持っているあなたにはiPadをイラスト・マンガ描き用途で導入するのをオススメします。

 

iPadは液タブや板タブに比べて毎日絵を描くことを習慣化しやすい理由があるからです。

 

iPadはイラスト・マンガ描き用のデバイスとしては液タブ・板タブより新しいため

あまりメリットが知られていません。

 

本記事でiPadが液タブ・板タブと比べてどうして作業習慣化に有利なのかを詳しく解説しています。

 

本記事を読むと液タブ・板タブと比べたときのiPadのメリットがわかり、

iPadをすでに持っている人はコツコツ原稿作業ができるようになりますよ。

 

本シリーズのまとめページはこちら。

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【結論】iPadは①原稿用のアプリをすぐ起動できる②持ち運べるため描きたいタイミングで描ける③場所にとらわれないので原稿を習慣化しやすい。

【おさらい】同人誌発行までのおおまかな流れ

同人誌作成工程のうち、「2.締切を決める」「3.ページ数を決める」「4.内容の決める」の工程を間違わなければ8割の確率で同人誌を発行できます。

あとの2割は「8.表紙を作成する」「9.本文を作成する」の作業中の集中力と作業の習慣化です。

この記事は「8.表紙を作成する」「9.本文を作成する」で必要な作業の習慣化について、なぜiPadだと作業の習慣化がしやすいのかについて解説します。

小説同人誌の人はスマホで原稿を書く手段もありますので、iPadの部分をスマホに置き換えていただければと思います。

締切までに原稿を完了させるのに作業の習慣化は絶対必要

同人誌を作るための原稿作業というのはどんなに筆が速い人でも複数日かかってしまうのが普通です。

もし1日1ページ原稿を完成させられるだいぶ作業が速い人でも12ページの原稿を完成させるために12日必要です。

原稿作業自体を楽しいと思える人は少数

締切までのたった12日を原稿に当てればいいんでしょ?余裕!とあなたは思いましたでしょうか。

でもその原稿作業ってあなたにとって楽しいものでしょうか。

多くの人にとって原稿作業は辛かったり億劫な場合が多いです。

原稿作業の中の特定の作業(ペン入れとか)は楽しいと思える人や、出来上がった原稿を賞賛されるのは楽しい人はいますが、原稿作業すべてが楽しくてしょうがないという人はあまりいないと思います。

何もないところから1から作り上げる作業なのですから悩んだり苦しんだりというのは当たり前です。

ですので、基本的に原稿作業に取り掛かるのは億劫に感じます。

でも、この億劫に感じる作業を習慣化して少しずつでも作業を進めていかなければ同人誌を出すことはできないのです。

休日に原稿すれば良いと思っていると失敗する

毎日原稿するのは無理だから締切までの週末にまとめて原稿作業しようとすると、たいてい失敗します。

毎日少しずつ作業をするのが一段ずつ階段を登っていくものだとしたら、週末にまとめて作業するのはロッククライミングをするようなものだからです。

作業の後回しは心理的なハードルをどんどん上げてしまいます。

休日にまとめてやればいいと思っていると、取り掛かるのに感じる苦痛が大きくなってしまうのです。

なので毎日少しずつでも作業をしていく習慣が非常に重要になります。

iPadの「すぐに原稿に取り掛かれる」というのはものすごいメリット

あなたがこれからお絵描きツールを買おうとしているのならばiPadを購入することを強くオススメします。

理由はiPadは起動が速いため、思い立ったときにすぐに原稿に取り掛かることができるからです。

パソコンが必要な液タブや板タブは使用できる場所が限定されるのと、原稿を始めるまでにある程度の時間が必要です。

原稿作業の習慣ができていない状態で液タブや板タブを使用するのは習慣化を難しくするのでオススメしません。

原稿にとりかかろうと思う気力と原稿中の集中力の出どころは同じ

本ブログで何回か紹介させていただいているメンタリストDaiGoさんの『自分を操る超集中力 』には、DaiGoさんはノートを机の上に開きっぱなしにしてすぐに仕事にとりかかれるように環境を整えているそうです。

また、作業に取り掛かるのに使う気力と集中力は同じ「ウィルパワー」を源泉にしているという記述があります。

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液タブとiPadでどれだけ作業の取り掛かりまでの手順が違うか

あなたが自分の部屋のデスクにパソコンと液タブを設置しているとします。

仕事が終わり満員電車に揺られて一人暮らしの部屋に帰ってきたあなた。

お腹が空いているからまずはご飯を作って食べます。

化粧がドロドロで早く落としたいからすぐにお風呂です。

風呂あがり、スマホでTwitterを見ながら「疲れたからもう寝たいな、でも原稿しなきゃな〜」と思うでしょう。

その時に重い腰をあげて机の前の椅子に座り、パソコンを立ち上げたあとにクリスタを立ち上げ、液タブのペンを握る気力はありますか。

なんとかペンは握れたとしても作業を続けるだけの集中力は残っているでしょうか。

次にあなたがiPadで原稿をしている場合を想像しましょう。

仕事を終えて会社から出た足であなたは会社近くのカフェに入ります。

カバンからiPadを取り出して(カバンがちょっとだけ重くなるのは玉に瑕ですが)「お腹空いてるけど15分だけセリフ入れやっちゃおう」と作業をすることができます。

15分の作業を終えたあなたは達成感とともに家に帰りご飯を食べてお風呂に入ります。

ベッドでスマホを眺めていたらいつの間にかに寝てしまっていました。

どちらの方が原稿を日々継続するのがカンタンでしょうか。

人間が面倒と思わないのは2つの手順まで

以前勤めていた会社の先輩から聞いた話です。

先輩がとある航空会社の外部研修を受けたときに「人間が心理的なハードルがなく自然に取り組めるのは2動作まで」と習ったそうです。

つまり何かを開始するのに3つ以上手順があると人はそれを始めるのが億劫と感じてしまうということです。

取り掛かるまでの手順をとにかく少なくするのが取り組みへの心理的なハードルを下げて習慣化するのには大事ということです。

PCは起動に時間がかかるがiPadはすぐに起動する

あなたは会社の仕事でPCを使っていると思います。

出社してPCの電源ボタンを押したら、その足で上着をコート置きに置きにいったりしていませんか。

戻ってきてPCがログイン画面になっていたら自分のパスワードを入力して、その足でコーヒーを入れにいっていませんか。

何が言いたいかというとPCは起動してもすぐには使える状態にはならないということです。

最近のPCはOSの立ち上がりが格段に早くなりましたがそれでも時間がかかります。

一方、iPadならボタン一つですぐに立ち上がります。Face ID対応ならボタンを押す必要すらありません。

このデバイスの立ち上がり時間の差は作業取り掛かりへの心理的なハードルに大きく影響します。

習慣化に必要なのは毎日やること

毎日1分でいいからやる、そのためのハードルはできるだけ低くする

習慣化というのは習慣化するまでは一番大変で、習慣になってしまえばあとは身体が自動的に動きます。

習慣化するにはいつでもどこでもカンタンに取り掛かれるような環境にすることが大事です。

PCが必要な液タブ・板タブは原稿する場所が限定される

同人誌を作る以外にもやることを多く抱えているあなたには、家でしか原稿ができない液タブ・板タブよりもどこでも原稿ができるiPadの方が良いと思います。

あなたが一泊二日で出張にいかなければならない時に会社のPCに加えて私物のPCと液タブを持って行くことは難しいと思いますので、出張の間は原稿を中断しないといけないでしょう。

出張から帰ってきて疲れている週末に原稿作業を再開するのは心理的ハードルがかなり高くなるのではないでしょうか。

iPadの場合ならなんとか出張にも持っていけそうだと思いませんか。

出張以外にも帰省や旅行にも持っていけますし、たまには自宅以外の作業場所で作業するのも良い気分転換になるかもしれません。

iPadならばちょっとした隙間時間にも原稿ができる

iPadなら出張先のホテルで寝る前の時間や移動時間でもささっと原稿ができます。

原稿ってある程度まとまった期間にじっくり取り組むものというイメージがありますが、それだと集中力が切れたり体調が悪くなると作業が中断してしまいます。

リスクヘッジのためにも細切れの時間にちょっとずつ作業を進めることが締切までに原稿を完成させることには重要です。

まとめ

ちょっとだけ作業するを毎日積み重ねていくと原稿はいつのまにか進んでいます。

ちょっとだけ作業を積み重ねやすいiPadが日々忙しいあなたの原稿用デバイスとしてオススメですよ。

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液タブや板タブにどのようなメリットがあるかを知りたい人はこちらの記事を合わせて読んでくださいね。

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