友達の使っているAndoridのスマートフォンの画面を見て
「文字がかわいい!わたしのiPadも文字をかわいくできないかな?」
と思ったことはありませんか。
Androidはデフォルトで入っている機能としてシステムフォントを変更できます。
上の画像のような感じでAndroidはシステムフォントを変更できます。
ではiPad(iPadOS)ではAndroidと同様にシステムフォントを変更できるのでしょうか。
本記事ではiPadのフォント関連を解説させていただくシリーズ記事の第2弾として
- iPadのシステムフォントが変更が可能かどうか
- そもそもシステムフォントとは何か
を解説します。
iPadはフォント周辺の設定が複雑なのでわからない用語がたくさん出てきたりどこから設定すればよいのかがわからなかったりします。
本記事を読むとわかりにくいiPadのフォント機能について詳しく知ることができますよ。
本シリーズのまとめ記事はこちら。
[card id ="1252"] [mokuji] [ads]【結論】iPad(iPadOS)ではAndroidのようにシステムフォントを変更できません
- システムフォントとはiPadのアプリ名の表示や設定アプリ内で使用されるフォントのことです。
- システムフォントのフォント種類を変更できませんが、Dynamic Typeという機能を使用して文字サイズを変更することは可能です。ただしDynamic Typeに対応しているアプリにしか文字サイズの変更は反映されません。
- 設定アプリ>一般の下に「フォント」というメニューがありますが、こちらはApp Store経由でインストールしたカスタムフォントを管理するためのメニューです。
- カスタムフォントはシステムフォントとして設定できません。
iPadはシステムフォントの変更はできません
残念ながらiPadはAndroidのようにシステムフォントを変更できません。
フォント種類は変更できませんが、文字サイズはDynamic Typeで変更できます。
システムフォントとは
システムフォントとはiPadのアプリ名の表示やメッセージダイアログ、設定アプリ内で使用されるiPadOSの標準フォントのことです。
システムフォントが具体的にどのアプリで使用されているかは情報を見つけられませんでしたが、iPadの初期アプリの多くはシステムフォントが使用されているのではないかと思います。
脱獄(jailbreakジェイルブレイク)によるシステムフォント変更について
いわゆる脱獄(jailbreakジェイルブレイク)によりApple非公認のアプリを使用してシステムフォントを変更することは可能なようですが、本ブログでは脱獄に関わる内容は解説いたしません。
カスタムフォントとは
カスタムフォントとは自分でiPadに追加したフォントのことです。
なぜここでカスタムフォントの説明をしたのかと言いますと、iPadにもともと入っているフォント、たとえばKeynoteでスライドを作成するときに最初からフォントの選択肢に並んでいるフォントをシステムフォントと呼ぶ人がいるからです。
カスタムフォントの対義語としてシステムフォントを使用する人もいますが、本ブログで「システムフォント」という言葉を使用する場合はiPadOSの標準フォントのことを指します。
AppleサポートではOSにもともと入っていてKeynoteなどで使用できるフォントを「OSに組み込まれているフォント」と呼んでいます。
本ブログでもOSにもともと入っていてKeynoteなどで使用できるフォントは「OSに組み込まれているフォント」という呼び方を採用し、「OSに組み込まれているフォント」の対義語を「カスタムフォント」(自分でインストールしたフォント)とさせていただきます。
カスタムフォントはインストール方法が2種類あります
カスタムフォントはインストール方法によって2つに分かれます。
1つ目はApp Storeから配布されているフォントインストールアプリ(Fontinstall.appなど)からインストールしたカスタムフォント、2つ目はフォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールしたカスタムフォントです。
設定アプリ>一般の下に「フォント」というメニューがあり、このフォントメニューは1つ目のApp Storeから配布されているフォントインストールアプリによって追加されたカスタムフォントを管理するための項目です。
2つ目のフォントデータをAnyFontなどのアプリを使用してインストールしたカスタムフォントは設定>一般>プロファイルの中で管理されています。
カスタムフォントについては非常にややこしいので別記事で詳しく解説しています。
[card id ="1234"]まとめますと
- システムフォント:設定アプリ内などで使用されるiPadOSの標準フォント
- OSに組み込まれているフォント:iPadの購入時に入っていてKeynoteなどで使用できるフォント
- カスタムフォント:自分で追加インストールしたフォント(インストール方法は2種類ある)
- 「OSに組み込まれているフォント」と「カスタムフォント」は対義語
Dynamic Typeについて
システムフォントのフォント種類は変更できませんが、Dynamic Typeを使用して対応するアプリの文字サイズを変更することは可能です。
Dynamic Typeとは
Dynamic TypeとはiPad OSの全体の文字サイズを調整するための機能です。
iPad OS全体といっても適用される範囲はDynamic Typeに対応しているアプリのみです。
アプリ自体で文字サイズを指定している場合はDynamic Typeでの文字サイズの変更は反映されません。
Dynamic Type対応アプリとは
Dynamic Typeに対応しているアプリは主だったアプリだと以下です。
- iPadの初期アプリの多く
- Gmail
- Safari、Chrome(表示するページではなくブラウザーのメニューの文字サイズがDynamic Type対応)
Dynamic Typeに対応しているかどうかは実際にDynamic Typeの設定を変更しないとわかりません。
アプリ開発元がDynamic Type対応しています!と積極的にアピールしている様子もないので、自分で確かめるしかありません。
Dynamic Type設定方法
Dynamic Typeの設定方法は2種類あります。
- 設定>画面表示と明るさ>テキストサイズを変更 から設定する
- 設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ>さらに大きな文字 から設定する
2種類の違いは後者の方がより大きなフォントサイズに変更が可能な点です。
後者はアクセシビリティメニューから設定しています。
アクセシビリティとはどんな人であっても同じようにiPadを使用できるようにする、つまり視力が良くない人や老眼の方でもiPadを問題なく使用できるようにするという意味であり、そのためより大きなフォントが設定できるようになっています。
まとめ
- iPadはAndroidのようにシステムフォントを変更できません。
- Dynamic Typeで文字サイズを変更することは可能ですが、対応するのはDynamic Typeに対応しているアプリのみです。
- カスタムフォントについては別記事で詳細を解説しています。