今回の記事はオフィスチェアの各部位の機能を紹介します。

ただ機能を紹介していくのではなく、身体の気になる症状をサポートする機能はコレ!という形式で紹介していきます。

この記事を最後まで読むと自分にとって必要なオフィスチェアの機能はなんなのかがわかりますよ。

このシリーズのまとめ記事はこちら。

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オフィスチェアの各部位の機能を確認し、自分に必要な機能を絞り込もう

身体の症状別の必要な機能

  • 首こり:ヘッドレストの有無、ヘッドレストの角度調整機能、背もたれの高さ
  • 肩こり:背もたれの高さ、アームレストの有無、アームレストの高さ・角度調整機能
  • 作業に集中できない:リクライニング機能、シンクロロッキング機能
  • 腕の疲れ・痺れ:アームレストの有無、アームレストの高さ・角度調整機能
  • 腰痛:ランバーサポートの有無
  • 痔:座面の素材や硬さ
  • 足のむくみ:座面の素材や硬さ、座面の角度調整機能、座面の高さ調整機能

ヘッドレスト

成人の頭の重さは約4〜6kgあり、その重さを支える首をサポートするのがヘッドレストです。

首こりを予防するためにはヘッドレストがあった方が良いです

ヘッドレストの有無

首こりが気になる人はヘッドレストがもともとついている、もしくはオプションで付けれる機種かどうかを確認しましょう。

ハーマンミラーのアーロンチェアのようにもともとヘッドレストがない製品もあります

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また、ヘッドレストをつけるための条件がある場合があるので注意しましょう

たとえばオカムラのシルフィーは背もたれをローバックで選択した場合ヘッドレストをつけることはできません。

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新品で購入する場合はオプション選択時にお店の人が教えてくれると思いますが、中古で購入した製品に自分でヘッドレストパーツを後付けする場合などは注意が必要です。

ヘッドレストは固定or角度調整可能か

ヘッドレストが首をしっかり支えられる位置にできるように角度調整機能がついているかどうかを確認しましょう。

製品によってはヘッドレストが固定式しかない場合があります。

固定式でも自分の身体にフィットしていれば問題ありません。

オカムラのコンテッサ(初代)は固定式の大型ヘッドレストか、可動式ですが極端に小さいタイプのヘッドレストの2パターンからしか選択できません。

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背もたれ

座った人の背中をサポートし、肩こりや腰痛を防止するのが背もたれです。

背もたれの素材は多くはメッシュかウレタンになります。

メッシュの製品だと背もたれに持たれたときの硬さを調整できたり、背もたれの横方向のカーブを調整する機能を持つ製品もあります。

背もたれの高さ(ローバック/ハイバック/エクストラハイバック)

背もたれは高い方が背中をサポートする面積が広くなり疲れにくくなります

ただし、椅子の高さが高くなることで狭い部屋では圧迫感を感じやすくなります

部屋が狭い場合でも長時間作業をする人は背もたれはハイバック以上の方が良いと思います。

ローバックは椅子に座る時間が短い方や立ったり座ったりを頻繁に行う方、会社の受付などオフィスチェアを目立たせたくない場所での使用を想定されています。

女性向けオフィスチェアとして販売されているイトーキのカシコチェアはローバックチェアに求められる機能を追い求めた製品です。

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女性の場合は身体が小さいのでローバックで十分だという意見もありますが、私は以前ローバック・ヘッドレストなしのオフィスチェアを使っていて肩と首がつらくなってしまいました。

女性であっても長時間作業を行う方は首と肩、背中をサポートできるハイバック以上、ヘッドレスト有りのオフィスチェアを選ぶ方が良いと思います。

ランバーサポートはあるか

ランバーサポートは腰が痛くならないように支える仕組みのことです。

クッションだったりプラスチックの器具だったりします。

オカムラのバロンのランバーサポートは画像の部品を背もたれの裏側の腰に当たる場所に取り付けます。

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プラスチック製のランバーサポートを背もたれにつけていると腰に当たって痛いという人もいるようです。

試座をするときに自分の腰に合うかは確認してくださいね。

また、ライオンのアイビートルのように背もたれの背中を支えるパーツと腰を支えるパーツが別になっている製品もあります。

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アイビートルは背中・腰のフィット感がよく、2020年夏にオフィスチェアを買い替えたときの最終候補に入っていたので個人的にオススメの製品です。

2019年 国民生活基礎調査によると、日本人の日常的に悩まされている身体の不調の中で「腰痛」は男性1位、女性2位にランキングするそうです。

私自身は幸いにも腰痛持ちではないのですが、腰痛持ちの友人を見ていると本当に大変そうなので大事にするに越したことはないですね。

リクライニング機能、シンクロロッキング機能

作業時の姿勢は前傾姿勢よりも椅子に体を預けた後傾姿勢の方が圧倒的に楽です。

理由は首や腕の重さを自分の筋肉でなく椅子に支えてもらえるからです。

後傾姿勢を可能にするのがリクライニング機能

オフィスチェアのほとんどにリクライニング機能はついていますが、リクライニングできる角度はさまざま。

椅子の上で仮眠をしたいなど、リラックス感を求めるならばリクライニング角度が大きい製品の方が良いでしょう。

角度以外にもリクライニングをする時の硬さを調整できたり、特定の角度で背もたれを固定できる機能をもつ製品もあります。

シンクロロッキングとはリクライニングの動きと合わせて座面が移動することで最適な姿勢を維持するための機能です。

スチールケースのリープチェアではナチュラルグライドシステムという名称になっています。

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シンクロロッキング機能はオフィスチェアの中でも低価格帯の製品には実装されていない場合がありますのでご注意ください。

アームレスト

アームレストは腕を支え、腕や肩の疲れを防止します。

アームレストはオプションで付けるか、もしくは固定式のアームがついておりオプションで可動式のアームレストに交換できる場合があります。

アームレストの有無

一般的にはアームレストがあった方が疲れにくいですが、机やペンタブレットなどで腕が十分に支えられているならばアームレストは不要な場合もあります。

アームレストを付ける場合は机に椅子を収納できるサイズかどうかを確認するようにしましょう。

高さ調整可能か

アームレストを付ける場合、高さ調整が可能なアームを付けた方が自分の腕の高さに合わせられるのでオススメです。

作業時に上腕と二の腕が90度以上の角度になるようにアームレストを調整しましょう。

高さ調整機能も自分が好きな高さで固定できる無段階調整の場合と、5段階調整など特定の高さにしか固定ができない場合があります。

例えばオカムラのシルフィーのアジャストアームは無段階調整ですが、同じオカムラのバロンの可動式アームは5段階調整になっています。

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角度調整可能か

アームレストの腕が当たる部分(アームパッド)を内側・外側に向きを調整することで、腕や肘を置きやすくするための機能です。

角度調整ができた方が腕をより楽な位置におけるので角度調整可能なアームレストの方が良いでしょう。

座面

座面はお尻とももを支える部分です。

材質は背もたれ同様、クッションかメッシュになります。

クッションかメッシュどちらが良いかは個人の好みによります。

私はクッションの方があたりが柔らかいので好きです。

メッシュを選ぶ方は暑がりの方や通気性の良さを重視される方が多いです。

私はもも裏の肉が網目に挟まる感じがするのでメッシュはあまり好きではありません。

前傾チルト機能(デジタル絵描きには不要)

前傾チルト機能とは、座面が前に傾斜し背もたれも追随して前に倒れることで筆記時などの前屈み姿勢をサポートするための機能です。

オフィスチェア選びの情報サイトで漫画家やイラストレーターにはこの機能が必要と書かれていることがあるのですが、アナログ原稿が主流だった時代の情報なのでデジタル絵描きは気にしなくて良いです

アナログ原稿はインクを使用するので原稿を傾けるにも限度があります

一方、デジタルの場合はiPadや液タブ、ペンタブレットをスタンドやモニタアームを使用して自分の好みの高さに傾斜させることができます。

むしろ描画面を傾斜させて後傾姿勢で作業をした方が身体が楽なので長時間作業することが可能になります。

また、前傾チルト機能にこだわると選べるオフィスチェアの範囲が狭くなります

ハーマンミラーのアーロンチェアかセイルチェア、ミラ2チェア、オカムラのシルフィーかサブリナ、コクヨのインスパインかベゼル、エルゴヒューマンのPro。

前傾チルト機能を持っている有名製品はこれくらいしかありません。

画像は前傾チルト機能を持つハーマンミラーのセイルチェアです。

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私は以前オカムラのシルフィーを使っていましたが、前傾チルトをして座ると前に押し出される感じになるので使っていませんでした。

デジタル絵描きには前傾チルトは不要選べる製品の範囲が狭くなるという2つの理由で前傾チルトは気にしなくて良い機能です。

座面奥行調整機能

座面を前後にスライドするための機能です。

膝裏に近いもも裏の部分を圧迫すると足がむくみやすくなるため、自分のももの長さに合うように座面を前後に調整します。

足がむくみやすい人はこの機能がある製品が良いでしょう。

シリンダー(高さ調整)

最適な座面高は身長で決まる

オフィスチェアの座面の最適な高さは座る人の身長で決まります。

160cmの身長の場合、最適な座面高は39cmです。

下記サイトで計算ができますので、自分の身長に最適な座面高を計算してください。

Bauhütte 机の高さと椅子の座面の高さの関連性

女性の場合はオフィスチェアの最低座面高に注意

身長160cmの最低座面高39cmの製品を探そうとすると結構見つかりません。

前述したイトーキのカシコチェアが38.5cmなのでなんとか満たしていますが、ほとんどのオフィスチェアはアウトです。

多くのオフィスチェアは男性向けに設計されているため、女性用または低身長の人向けの座面が低いオフィスチェアはとても少ないです。

座面高が合わない場合はフットレストで調整

座面高で製品を選ぶと他の機能を捨てることになる場合はフットレストの使用を前提に製品を選んでも良いと思います。

私も160cm未満の低身長なので今のオフィスチェア(バロン)の座面高が合っておらず、フットレストを使用しています。

フットレストを使用した方が脚を組むのを予防できたり、正しい姿勢を維持しやすいと感じています。

私が使っているのはこちら。見た目は少々気になりますが家で使用するものですし、機能としては十分です。

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まとめ

自分の身体の気になる症状をカバーする機能を持つオフィスチェアを選びましょう!