同人作家の確定申告 初心者つまずきポイントを超わかりやすく解説!

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毎年2月中旬から3月中旬は確定申告のシーズンです。「昨年同人活動を始めたんだけど、税金のことなんかわからないよ!どうすればいいの〜!?」という確定申告初心者に向けて、毎年確定申告をしている私が初心者つまずきポイントをわかりやすく解説します!

同人活動をされている方で、自分が確定申告が必要なのかどうかがわからない!という方は多いかと思います。

この記事を読むことによって、確定申告が必要かどうかを判断するための計算の仕方がわかり、自分が確定申告必要なのか不要なのかを判断できるようになりますよ。

確定申告初心者がつまずきやすいポイントは3つ!

  • 所得=収入-経費」の関係をまずは理解しよう
  • 経費はどこまでが経費なのか。年末時点の在庫は要注意!
  • 所得にかかる税金は所得税と住民税の2つある。20万円以下確定申告不要の通説が間違いの理由。

所得=収入-経費」の関係をまずは理解しよう

所得、収入、経費ってそれぞれなんのこと?

所得は収入から経費を引いた金額のこと 所得を元に税金は計算される

所得に関しては①所得=収入-経費 ②税金計算の元になる金額であるという2点をおさえればOKです。

所得を計算するために必要な収入と経費についてみていきましょう。

収入は同人活動をして得た売上金額のこと

収入は同人誌のイベントでの現金売上やとらのあなやboothなどの同人誌通販での売上、自分で受注発送している場合の自家通販の売上の合計金額のことです。

同人誌の電子書籍販売を行っている場合はその売上も入ります。電子書籍販売での源泉徴収の話は、この記事は初心者向けの記事なので省かせてもらいますね。

経費は同人活動を行う際のさまざまな支払金額のこと

印刷所に支払う印刷代金や即売会のスペース代金、即売会参加のための往復の交通費、地方のイベントへの参加の場合は宿泊費も経費になります。

あなたが同人活動を行うに当たって支払ったお金は経費になるとざっくり理解していただければこの段階ではOKです。

「所得=収入-経費」の計算を複雑にする原因は経費ですので、次の項目で詳しく説明します・

経費はどこまでが経費なのか

経費でOK「イベント打ち上げの飲み会代、作業や打ち合わせに使ったカフェやファミレスでの支払い、原稿作成に必要な機材の代金」

飲食代金であっても同人活動により発生した支払いについては費用になります。

パソコンや液タブ、iPadなどの機材などの購入費用も経費にすることが可能です。

ただし、機材の金額によっては何年かに分けて経費としなければならない場合や、パソコンやiPadをゲームや動画視聴などの同人以外の用途にも使用している場合は支払った金額の一部しか経費にならないというルールがあります。

この記事は初心者向けなので複雑なルールの説明は省きますが、そういうルールもあるんだなぁと頭の片隅に置いておいていただければと思います。

あなたが同人活動をしていなくても支払う可能性があるお金は経費にはならない

みなさんが気になるであろう、漫画の購入代金やゲームのガチャ代は経費になるのか問題についてみていきましょう。

経費になるのかならないのかというのは、その人がどういう事業をしているかによって基準が変わります。経費になるかどうかの判断が難しい原因はこれです。

ケースごとにみてみましょう。

あなたがとある漫画の二次創作の同人活動をしていたとします。その原作漫画の購入費用は経費になるのかどうか。答えは経費になりません

ただ、もしあなたが漫画喫茶の経営者ならば経費になります。

とあるアプリゲームの二次創作の同人活動をしていて、そのゲームのガチャへの課金経費になりません

ただし、あなたがゲーム開発者だった場合は経費になります。

どういうルールなのかわかりましたでしょうか。

1つ目のケースの場合、あなたがその原作のファンだから二次創作をしているのであって、同人活動をしていなくても原作漫画をきっと買うだろうと税務署は判断します。要するにその漫画を買うのはあなたの趣味だから経費にはなりません。

でも漫画喫茶の経営をしている場合はお客さんに読んでもらうために漫画が必要なので経費になります。

2つ目のケースは、たとえば「新キャラの資料としてガチャでその子を当てる必要があるんだ!」とあなたが税務署に説明したとしても「ネットで探せばいくらでも資料見つかりますよね」と返される可能性ありますよね。要するにあなたのガチャ代は経費だという説明に合理性はありません。

ですがあなたがゲーム開発者で「そのゲームを実際にプレイしてガチャをすることで現在開発しているゲームの参考にしたい」と税務署に説明したならば研究費用として経費になる可能性があります。

まとめると、同人活動をするために合理的な理由をもって妥当だと客観的に認められるならば経費になるということになります。

税の専門家である税理士の方がどういう基準で経費になるか・ならないかを判断しているかを知るには、こちらのnoteが参考になります。

漫画家が一番気になる「ぶっちゃけどこまで経費に入れられるのか」問題を税理士さんに聞いてみた

年末時点の在庫は要注意な理由

年末時点に在庫がある場合、在庫分の経費はその年の経費ではなく翌年の経費になるので注意が必要です。

図で説明しますね。

在庫がある場合はその年に払った支払いから在庫分の経費を減らす必要があります。

在庫の有無で所得金額が変わってしまう可能性がある

年末の在庫についてなぜ注意が必要なのかというと、在庫の有無で経費の額が変わり、連動して所得金額が変わってしまう可能性があるからです。

上記の図のケースで同人誌1冊を1,100円で販売していたとしましょう。

70冊売れましたので1,100円×70冊=7.7万円の収入があります。

間違って10万円を経費としている場合の所得は7.7万円-10万円=-2.3万円で赤字になります。

正しく経費を計算している場合の所得は7.7万円-7万円=0.7万円で黒字です。

計算結果がだいぶ変わってしまいましたね。

次の項目で説明しますが、その年の経費が0円もしくはマイナスの場合は確定申告はしなくても大丈夫ですが、1円でも黒字の場合は確定申告(もしくは住民税申告)が必要になります。

年末時点で在庫がある場合は数をキチンと数え、在庫分の金額を引いて経費を計算してくださいね。

20万円以下確定申告不要の通説が間違いの理由

所得が0円かマイナスの人は確定申告しなくてもOK

昨年の同人活動での所得が赤字なのか黒字なのか、なんとなくでも計算できたのではないかと思います。

この記事では自分が確定申告が必要なのかどうかを判断できることをゴールにしています。

昨年の同人活動は赤字です!という人は確定申告をしなくても大丈夫な人です

念のため昨年の売上や経費をおこづかい帳レベルでいいのでメモをしていき、所得を再度計算して確認しましょう。レシートなども念の為取っておいてくださいね。

所得が20万円超の人は確定申告が必要

20万円超の黒字確定の人は帳簿をつけて確定申告の準備をしましょう。

確定申告について何もわからないよ〜!という人はこの記事の最後にあるオススメの書籍やYouTube、会計ソフトの項目を参考にしてくださいね。

所得が1円〜20万円以下の人は注意

所得20万円以下の場合は確定申告不要という話をどこかで目にしたり聞いたことはあるかと思います。わたしは即売会の参加申込書の付録冊子に書かれているのを見たことがあります。

これは半分合っていて半分間違いです。

難しいことはいいからどうすればいいの!という人は、20万円以下であっても確定申告は必要ですというのが回答になります。

どういうことかを知りたい人は以降の記事を読んでください。

所得にかかる税金は①所得税と②住民税の2つある

所得にかかる税金は2つあります。

①国に支払う所得税②都道府県と市区町村に払う住民税です。

会社員で給与明細をもらっている人は控除の項目、社会保険料の下の行に「所得税」と「住民税」の欄があるのでご存知の方も多いと思います。

①所得税は所得20万以下なら申告しなくてもいい

私たちが今話題にしている確定申告というのは①の所得税についての納税額を確定するために出しましょうねという申告書類です。

確定申告は本人と税務署の手間を減らすため年末調整をした会社員で20万円以下の所得の場合は確定申告しなくてもいいよという例外ルールがあります。

これが所得20万以下確定申告不要の通説の原因です。

②住民税は「所得20万以下なら申告不要」という例外ルールはない

ただし、②の住民税は所得20万以下なら申告しなくていいよという例外ルールはありません

そんなわかりにくいルールにしないでよ!と個人的に思いますが、どうこう言ってもしょうがないことなのでルールに従うしかありません。

所得が1円〜20万円以下の人は申告の仕方は2パターンあります。

  • 住民税の申告書を作成してお住まいの地域の市民税課に提出する
  • 所得税の確定申告書を作成して税務署に提出し、税務署からお住まいの地域の市区町村に通知してもらう

2つ目の「確定申告書を作成・提出する」パターンの方が申告書作成や申告が手軽にできるため、こちらの方法を選ぶ方が多いようです。

まとめ

お疲れ様でした。

税金に関することは苦手意識をお持ちの方も多いと思いますので、記事を読むのが大変だった方も多いと思います。

確定申告が必要な方は準備を開始しましょう。

  • 自分で税金について勉強して確定申告しようと思う人→素晴らしい!オススメ書籍とYouTube、会計ソフトを紹介します。
  • 税金のことは専門家にお願いして自分は同人活動に集中したい!→自分の得意なことに注力するのは良い選択です!税理士を探してましょう。税理士を探せるサービスをご紹介します。

オススメ書籍とYouTube

オススメ書籍2冊

1冊目は漫画形式なのでお金まわりのややこしいことにアレルギーがある方でも読みやすいと思います。

2冊目は同人作家の確定申告以外にも税金対策や法人成りについても記載があり、参考になる方も多いと思います。

オススメYouTuber2人 ①税理士の大河内薫さん ②会計士の山田真哉さん

書籍も紹介させていただいた税理士の大河内薫さんのチャンネルと、ベストセラーの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者:会計士 山田真哉さんのチャンネルの2つはお金に関する知識を高めたい人にオススメです。

オススメ会計ソフト Money Forward クラウド確定申告

私も実際に使用しています。

個人事業主向けの会計ソフトは「MoneyForward クラウド確定申告」以外に「freee(フリー)」と「やよいの白色申告オンライン青色申告オンライン」が有名です。

「MoneyForward クラウド確定申告」を私が利用している理由

私は家計簿アプリとして「MoneyForward Me」を使用していまして、銀行口座やクレジットカード明細情報の連携を行っています。

この連携の情報を「Money Forward クラウド確定申告」にも引き継げてとても便利なので利用しています。

税理士さんに確定申告をお願いする場合

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