同人誌を作ろう!と思い立って漠然と原稿を始めてしまうと

いつまで経っても原稿が完成しないという状態に陥りがちです。

反対に無理な締切を設定してしまうと締切前にデスマーチになってしまい

眠れない、原稿の出来も散々、体調も崩す

そんな状況になってしまいます。

それでも原稿が完成すればまだいいのですが、

原稿が締切までに完成しない、いわゆる原稿を落としてしまったら

あなたの本を楽しみにしてくれている人に申し訳ないですし

なにより自分自身を情けなく感じてしまってツライですよね。

そんな事態に陥らないよう、本記事では絶対に守れる締切の設定方法を解説します。

本記事を読んで身体と心に無理のない締切を設定できるようになって

同人ライフを楽しんでくださいね。

本シリーズのまとめページはこちら。

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【結論】締切はイベントのタイミングに合わせ、外部からの強制力を利用して締切に間に合わせよう

【おさらい】同人誌発行までのおおまかな流れ

同人誌作成工程のうち、「2.締切を決める」「3.ページ数を決める」「4.内容の決める」の工程を間違わなければ8割の確率で同人誌を発行できます。

あとの2割は「8.表紙を作成する」「9.本文を作成する」の作業中の集中力と作業の習慣化です。

この記事は「2.締切を決める」について、何のタイミングを締切とすればよいかとその理由について解説します。

【本題】締切を何のタイミングに合わせるか

締切は外部のイベント、たとえばコミックマーケットやコミックシティ、エア即売会イベントに合わせるのが締切を守るためには大事です。

自分の心の中で決めた締切に合わせるのは絶対にやってはいけません。

合わせる、合わせとは

「合わせる、合わせ」という独特な用語が出てきましたので解説します。

同人界隈で「合わせる、合わせ」というのはそのイベントに同人誌を発行するという意味で用いられます。

たとえば「冬コミ合わせの原稿をしている」というのは「冬コミで発行する同人誌の原稿をしている」という意味になります。

「合わせる、合わせ」という言葉の普通のイメージですと「冬コミ当日までに原稿を完成させる」という風にとらえる方もいるかもしれませんが、それだと原稿を印刷する時間がありませんので間違いです。

コスプレ界隈でも「合わせ」という言葉が使用されますが、こちらは複数人のコスプレイヤーが同じ作品のキャラクターのコスプレで集まることを意味しています。

このシリーズにおける「締切」の定義

同人誌を発行することを決めたらいつまでにその同人誌を発行するかを決めなければいけません。

多くの場合、同人誌の印刷は印刷所にお願いすることになります。

印刷所にお渡しする原稿を完成させるタイミングを本シリーズでの「締切」の定義とさせていただきます。

印刷にかかる日数について

印刷所の入稿日は納品してもらいたい日付のおおよそ1週間前の印刷所が多いようです。

ただし参加者の多いイベントの開催時期であったり、ページ数が多い場合や特別な装丁の場合は入稿日は早まります。

「7.印刷所を決める」の段階で利用する印刷所の入稿日を確認しましょう。

原稿ができあがったら発行する(明確な締切を設定しない)→絶対にダメ

まずはダメな締切設定から見ていきましょう。

明確な締切を設定せずに「原稿が出来上がったら同人誌にしよう」というのは絶対にダメです。

なぜなら人間は明確の期限がないといつまでたっても作業を開始しない、もしくは原稿の完成を先延ばしにしてしまうからです。

  • 「原稿やらなきゃと思うけど、今日は仕事で疲れたから週末にやればいいや〜」
  • 「全ページ背景まできっちり描いて自分の納得のいく出来になるまで印刷しない!」

こんなことを言っていたらいつまで経っても原稿が完成しないのは明白ですよね。

人間の意志の力は自分が思っているよりも弱いもので外部からの強制力を利用しないと原稿を締め切りまでにやり遂げる事はまず無理です。

100%の完成度の作品じゃないと発表してはならないという思い込みも捨ててください

出ない神本より出たクソ本

同人界隈の格言のひとつ。

神のように高い完成度だが発行されない同人誌よりも完成度はクソ程度だが発行された同人誌の方が読者にとってはありがたいということ。

本来、作品の評価というのは自身ではなく他人がつけるものである。

作品の出来にこだわりいつまでも原稿を完成させず、世に出さないのもったいない。

自分で何か締切を設定する(3月に発行する など)→あまりよくない

例えば「3月までに同人誌を発行します!」とTwitterなどで宣言するのはどうでしょうか。

明確な締切を設定しているし、それを外部にも公表しているしているし一見良さそうですよね。

これも実はあんまり良くはありません。

確かに自分以外の人に宣言することで締切を守らなけらばというプレッシャーが働きます。

ですが原稿がスケジュール通りに進まず挫折しそうになったとき、あなたはきっとこう思うでしょう。

  • 「わたしが3月に同人誌を出すと宣言したことをきっと誰も覚えていない。」
  • 「覚えていないんだから同人誌出さなくても誰もがっかりしないよね・・?」

もしくは周囲の友達はあなたの日頃の忙しさを知っていて

  • 「忙しいんだから同人誌を出せなくてもしょうがないよ」

と慰めてくれるのではないでしょうか。

これでは強制力にはなりませんよね。

一番の問題点はこの締切の決め方では締切はあなたひとりだけのものということです。

逆に誰かと締切を一緒にすれば締め切りを守りやすくなるということでもあります。

  • その締切をみんなが明確に覚えている。
  • その締切を守らないと自分や周囲の人がガッカリする。
  • 仕事や学業がどんなに忙しくてもその締切に向けて多くの人が原稿をしている。

こんな締切ならば守れそうな気がしてきませんか。

イベントに合わせる→外部からの強制力を利用できるのでオススメ

先ほど記載した3つ条件に当てはまるのは同人イベントに合わせて締切を設定することです。

同人イベントとはコミックマーケットやコミックシティなどの同人誌即売会のことです。

同人イベント自体は通年各地で行われていますが同じジャンルの人が多く参加するイベントに参加するのが良いでしょう。

そうするとTwitterなどのSNSはイベント間際になると原稿の進捗ツィートばかりになりますので「みんなも原稿しているし、わたしも原稿をしなきゃ!」という気持ちになりやすくなります

同人誌の進捗ツィートに対して「新刊楽しみにしています」という反応をもらえることも多いので周囲からの期待に応えるために新刊を落とせないというプレッシャーを感じることができます。

また印刷所の入稿日を守らないと印刷料金の割増という金銭的なペナルティーを受けるため、無駄なお金を支払いたくない気持ちがさらに作業にドライブをかけます。

このように誰かと一緒に原稿をやることや作業を行うための環境を整えることが締切を守るために重要です。

外部からの何の制約もない状態で自分の意志の力だけで締切を守ることは誰にとっても非常に難しいことです。

あなただけが特別意志の力が弱いというわけではありません。

誰かと一緒にすることで目標を達成しやすくなること、目標を達成するためには仕組みが重要ということはこちらの本に詳しく記載がありますので興味がある方は読んでみてください。

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まとめ

イベントに合わせて外部からの強制力をうまく利用して原稿を完成させましょう!