憧れの絵師さんが左手デバイスを使っていると聞いて
わたしも左手デバイスを使ってバリバリ絵を描きたい!
でもクリスタの公式が出しているタブメイトはiPad版クリスタでは使えないらしいし
なら何を使ったらいいの〜!?
と悩んでいるあなたにこの記事はピッタリです。
本記事ではiPad版クリスタで使用できる代表的な左手デバイスを紹介しています。
また、左手デバイスには人によって合う・合わないがありますので
自分には左手デバイスが必要かどうかをどのように判断すれば良いかを記載しています。
この記事を読んで左手デバイスを使って絵をバリバリ描き憧れの絵師さんのクオリティに一歩近づいてください!
[mokuji]
[ads]iPadの左手デバイスで有名なのは8bitdoとiClever テンキー。ツールの切り替えを頻繁にする人は左手デバイスを導入すると時短できる。
左手デバイスとは
お絵描きソフトを使用しているときにApplePencilを握っている方ではない手で使用するショートカット入力用の機械のことです。
パソコンを使用している場合はキーボードをショートカットを入力用として使用できるため、ショートカット入力用専用の機器を導入しなくてもショートカットを利用できます。
パソコンを使用している人でも作業効率をあげるためにキーボード以外の左手デバイスを使用する人もいます。
iPadユーザーの多くは画面上に表示されるソフトウェアキーボードを使用するため、外付けのキーボードを持っていない場合もあります。
キーボード以外でもショートカット入力に使用することが可能なため、ゲームコントローラーやテンキーをiPadの左手デバイスとして使用する人が多いです。
ショートカットとは
通常は画面上のメニューから選んで行う操作の代わりに、キーボードから特定のコマンド(取り消しなら「Ctrl + Z」、やり直しなら「Ctrl + Y」など)を入力することで素早く操作を行うことです。
クリスタの左手デバイスとして一番有名なタブメイトはiPadでは使用できない
クリスタ用として一番有名な左手デバイスはCLIP STUDIO TABMATE(以下、タブメイト)です。クリスタのメーカーが販売している公式ツールでもあります。
ただし、このタブメイトはiPadでは使用できません。
タブメイトはBluetooth接続なのでiPadでも使用できそうな雰囲気を出していますが、タブメイトはiPadOS(iPadのOS)で使用するための認証がないため使用できないそうです。
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↑iPadでは使用できないので買ってはダメですよ
有名なiPad用左手デバイス
タブメイトの代わりになるデバイスとして有名なのはゲームコントローラー8bitdoとiCleverテンキーです。
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8bitdoのメリット・デメリット、向いている人
8bitdoは左手デバイスを手に持って操作したい人に向いています。
左手をどこに置いても使用できるため、肩こりや首こりしにくいというメリットがあります。
手元を見ずに操作した方が時短につながるため、どのキーにどのショートカットを割り当てているかは記憶しておく必要があります。
デメリットとして、15分操作しないとスリープに入ってしまうためスリープ復帰の手間がかかる、スリープ復帰に失敗しがち、iPadとのペアリングが不安定などの問題があります。
ペアリングとは
Bluetoothを使用して機器同士を接続することをペアリングといいます。
iPadでのBluetoothペアリングのやり方は、ホーム画面から「設定」をタップ →「Bluetooth」をオンに変更後、接続したいBluetooth機器名を選択すると接続できます。
iCleverテンキーのメリット・デメリット、向いている人
iCleverテンキーは左手デバイスを机の上に置いて操作したい人に向いています。
キーにシールなどを貼り付けてどのショートカットを割り当てたかをわかりやすくすることもできます。
デメリットとして机上に置いて使うため、左手の位置が固定されて肩こりなどの原因になる可能性があること、ソファーの上などで描くときに置き場所に困ることがあげられます。
クリスタ以外のお絵描きツールでは左手デバイスが使用できない場合があるので注意
このように便利な左手デバイスですが、クリスタ以外のお絵描きソフトでは使用することはできるが自分が使いやすいようにショートカットを設定することはできません。
これはソフト側でショートカットに割り当てるキーを変更する機能を持っていないからです。クリスタにはこの機能があるため、左手デバイスが使用できます。
ショートカットのキー割り当てを変更できない、つまり左手デバイスを使用できないソフトはProcreate、メディバンペイント、アイビスペイントがあげられます。
なぜProcreateで左手デバイスが使用できないのか
まずは左手デバイスがどういう仕組みになっているのかを説明しますね。
左手デバイスのボタンにはキーボードの特定のキーが割当たった状態になっています。
たとえば8bitdoだと十字キーの上右下左それぞれにCFDEのキーが割当たっています。
クリスタはユーザーがショートカットを自由に変更できる機能があるため、左手デバイスのボタンに対応するキーを使用したいショートカットに割り当てることできます。
そのため左手デバイスで使用できるショートカットを自分の好きなように変更することが可能です。
対してProcreateはショートカットをユーザーが変更する機能がありません。
ProcreateのショートカットはEキーが押されたときは消しゴムなどと決まっています。
左手デバイスのボタンにそのキーが割当たっていればショートカットを使用できますが、使用したいショートカットが左手デバイスに割当たっていない場合がほとんどです。
そのためProceateでは左手デバイスは使用できないという言い方をされる場合が多いです。
なお、ボタンにどのキーが割当たっているかは左手デバイスにより異なります。
ボタンにどのキーが割当たっているかを調べるには左手デバイスがペアリングされている状態でメモアプリを立ち上げ、左手デバイスのボタンを押して何が入力されるかを確認することで調べることができます。
現在わたしが左手デバイス使っていない理由
わたしは以前8bitdoを使用していましたが、現在は左手デバイスは使用していません。
使用しなくなった理由は
- iPadクリスタのタッチジェスチャーに左手を使うため左手デバイスを持てない。
- ツールをあまり切り替えないため、左手デバイスを使用した時短の恩恵があまりない。
- 左手デバイスを使用しているとソフトウェアキーボードが使用できなくなり、セリフの修正をするためにいちいちペアリングを切る必要があったため煩わしかった。
iPadのクリスタは2本指・3本指タッチで取り消し・やり直し、2本指ピンチで拡大縮小、2本指ローテートでキャンバス回転ができるので、左手デバイスの必要性をほぼ感じません。
わたしは時短のためツールをできるだけシンプルにしておりツールの切り替えがあまり発生しないのも理由の1つです。
3つ目のソフトウェアキーボードが使用できない問題は下記ツィッターで解決方法が示されています。
左手デバイスが合う人、合わない人
左手デバイスが合う人
- 自由な姿勢でお絵描きをしたい人
- 液タブ・板タブを普段使っている、もしくは液タブ・板タブからiPadに移行してきた人で左手デバイスの使用に慣れている人
- ツールの切り替えを頻繁に行って絵を描く人
左手デバイスが合わない人
- 左手をジェスチャに使用している人
- ツールの切り替えをあまり行わずに絵を描く人
この記事を読んでいる初心者の方へ
もしあなたがこれからiPadでお絵描きを始めようと思っている人ならば、左手デバイスは現段階では買う必要はありません。
左手デバイスは速く描くためのツールです。
プロの漫画家やイラストレーター、同人誌の原稿をバリバリやっているような常に締切と時間に追われて絵を描いている人でないと使用する恩恵はありません。
クリスタはツールに慣れるまでのハードルが非常に高いため、そこに左手デバイスという新しい要素を加えると物事が複雑になり挫折する可能性が高まります。
まずはクリスタを使用して絵を描くことに慣れましょう。
左手デバイスは必要になったタイミングで購入すれば大丈夫です。
まとめ
左手デバイスは合う・合わないがあります。
まずはクリスタのタッチジェスチャーを使用してみて、それで物足らない人は導入を検討しましょう。