今回は画面の視差について説明します。
iPadと液タブを比較したときにiPadの優位点として上がることが多い視差について、
- 「そもそも視差って何?」
- 「iPadでも視差を感じやすいモデルがあるって聞いたんだけど・・。」
- 「なら結局、どのiPadのモデルならいいの〜!?」
この記事を読み終わるころには上記のような疑問はスッキリ解消できちゃっています。
[mokuji]
[ads]結論:視差とはペン先と画面に描かれる線のギャップのこと。iPadはフルラミネーション加工により視差を感じない。
- 視差とは液晶のカバーガラスの厚みが原因により発生するペンタブのペン先と画面に描かれる線のギャップのことです。視差があると自分の頭の中で思い描いた場所とは異なる場所に線がひかれてしまうため、使いにくさの原因になる場合があります。
- iPadは液晶ディスプレイを構成する部品をギュッと圧着して一体化させるフルラミネーション加工によって視差をほとんど感じさせない工夫がされています。
- フルラミネーション加工がほどこされた液晶ディスプレイのことをフルラミネーションディスプレイといいます。
- フルラミネーションディスプレイはiPadの全てのモデルに採用されているわけではなく、価格が安い無印iPadシリーズや他のシリーズでも古いモデルには採用されていません。
視差とは、視差の原因
紙にペンで線を描くとき、描かれる線はペン先にぴったりくっついていますよね。
一方iPadや液タブで線を描くときは、厚みのあるガラス板がペン先と線が描かれる液晶パネルの間に挟まっています。
このガラス板が原因で自分が思っているところとは違うところに線が描かれてしまうことを視差といいます。
iPadの視差が少ないのはフルラミネーション ディスプレイのおかげ
液晶ディスプレイを構成する部品(液晶パネルから液晶カバーガラスまで)を圧着して一体化させるフルラミネーション加工によって、使い手に視差を感じさせないような工夫がiPadには施されています。
iPadの方が紙に線を描いたときに近い感覚で使うことができる
一方フルラミネーション加工が施されていない液タブの場合、ペン先と画面上のポインタ(画面上のどこの位置にカーソルがあるかを示す印)の間にズレが生じるため、紙にペンで描くのに慣れている人には使いにくさを感じさせてしまいます。
液タブを使い慣れている人はペン先とポインタのズレを自分の頭で計算した上で線を描いたり、視差が少なくなるようにソフトウェアの設定を変更して自分の思い通りの線が描けるようにしています。
iPadはフルラミネーション ディスプレイのおかげでそのような工夫をしなくても紙に線を描くのと近い感覚で線が描くことが可能です。
iPadと液タブの視差の違いは実機を触って試してみた方がよい
家電量販店に行くとiPadと液タブの両方を展示している場合があるので、視差にどれくらい差があるか自分で試してみた方が良いと思います。
私自身も家電量販店で液タブを実際に触ってみて、視差とポインタの追従速度の遅さ、液タブのデカさ・重さ(スタンドも含めるとものすごい存在感)に「う〜ん・・」となり、iPadを選択しました。
フルラミネーション ディスプレイではないiPadもあるので注意
すべてのiPadがフルラミネーション ディスプレイではありませんので購入時は注意が必要です。
iPadは4つのシリーズに分類されます。
- iPad:エントリー向けの低価格シリーズ。他のシリーズと区別して「無印iPad」「iPad(無印)」などと通称されます。
- iPad Air:エントリークラスのiPadと最高クラスのiPad Proの中間に当たる、ミドルクラスのシリーズ。
- iPad Pro:プロフェッショナル向けのハイエンドシリーズ。
- iPad mini:名前の通り、小ささを売りにしたシリーズ。
このうち、一番低価格の無印iPadは最新機種であってもフルラミネーション ディスプレイは採用されていません。また、2013年以前のモデルはすべてフルラミネーション ディスプレイは採用されていませんので、中古でiPadを購入することを検討している人はモデルをしっかり確認してくださいね。
どのモデルにフルラミネーション ディスプレイが採用されているか具体的に知りたい方は下記ページを参考にしてください。
[card id="222"]液タブの中にもフルラミネーション加工が採用されている製品がある
この記事では液タブとひとくくりにしてしまいましたが、液タブの中でもフルラミネーション加工が使用されている視差が少ない機種もあります。
まとめ
- iPadはフルラミネーション ディスプレイにより、多くの液タブより視差を感じられないような工夫がされています。ただし、液タブにもフルラミネーション加工が採用された視差が少ない機種があります。
- フルラミネーションディスプレイは無印iPadや2013年以前の古いiPadモデルには採用されていないので、購入するときにはフルラミネーションディスプレイなのかどうかをキチンと確認しましょう。